医師が転職をする上で「楽だから」という理由で入職先を選ぶのはやめるべき3つの理由

産業医という仕事をしていますと、勤務医の同期からは「楽でしょ?」「楽だからやってるんでしょ?」といったことを言われたりします。

・就業時間は8時間以内、残業なし

・時間外の問い合わせもなし

・当直やオンコールもなし

・救急対応もなし

という条件を聞きますと、それは臨床医の方々は「うわ、楽だな」と思うでしょう。それで冗談交じりに「俺も産業医になろうかな」と言う同期もいますが、それはやめておいた方が賢明です(もちろん、本気じゃないでしょうけど)。

そもそも、医師が転職をする上で「楽だから」という理由で入職先を選ぶのはあまりオススメできません。その理由としては、以下のようなものがあります。

その仕事、「興味・関心」あります?

仕事のことを考える上で、「適性」というものがありますが、適性以前にやはり「その仕事に興味・関心があるか」ということはとても重要なことだと思います。

そもそも興味・関心がないことを仕事にすることほど、苦痛なことはないのではないでしょうか。仕事を始めることによって、段々と興味を持てるようになるということもあるでしょうが、取っ掛かりの部分で「うわ、興味ない…」ということだと、仕事を覚えていく上で吸収率はまるで違うと思います。

また、仕事を覚えて一通りできたところで、興味をあまりもてない分野ですと、「続ける」ことが大変になっていきます。これからほぼ毎日、数年、数十年という単位でやっていく…ということを考えてみれば分かると思いますが、やはり「興味・関心がない」ことを続けていくことはとても困難だと思います。

今までの経験が活かせますか?

転科や、今までとは異なる分野での仕事をする上で、「今までの経験」が活かせるかどうかという視点も、転職をする上では重要だと思います。

たとえば、後期研修で内科医だった私が、いきなり「美容外科の分野に飛び込む」ということになったら、元々外科の後期研修医だったドクターに比べて苦労することは目に見えてるのではないでしょうか。

ですので、その仕事が「楽だから」と飛びついてしまうのは、「今までの経験が活かせるかどうか」という視点で転職を考えていないことにもなりかねないので、やはり避けるべきではないかと思われます。

どんな仕事にもある辛いポイント

いくら「楽な仕事」であっても、辛いポイントというのはあると思います。産業医であっても、面談をした社員さんから非難されたり、心無い言葉をかけられたなんて経験もあります。その他、未熟だった頃に保健師や人事労務担当の社員さんから苦言を呈された、なんてこともありました。

そんな時、「楽だから」という理由で転職をしてきていますと、簡単に心がポッキリ折れてしまいます。そうすると「ああ、もう辞めるか…」という選択をとってしまいがちです。

やはりどんな仕事であっても辛いポイントというのはあるはずですので、そこで踏ん張れるかどうかは、入職した時の志望動機に関わってくるのではないかと思われます。

以上です。
私としては、「楽だから」という理由ではなく、興味・関心を持って産業医になろうというお仲間が増えてくれることを願っております。もし「興味あるよ」という先生方がおられましたら、

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