私が後期研修医をドロップアウトし、産業医になることを表明したところ、賛成する意見はほぼ皆無、反対意見しかありませんでした。
私が勤務していた病院の医長に退職と転職などについて報告したところ、「そんな無謀な転職はやめるべきだ。上手くいくはずがない。専門医資格をとらないでやめるなんてありえない。たとえ転職できたとしても、それはこの病院にいるからこそだ」などと言われました。
同僚や研修医の同期も「産業医？内科医のままの方がいいんじゃないの？」といった反応でしたし、両親も「産業医は年取ってからやればいいでしょう。なんで専門医にならないの？」と言っていました。
ですが、今考えてみると、反対意見を言う人の中に産業医経験のあった人はおらず、転職すらしたことのない人ばかりでした。
結局のところ「産業医＝よく分からないもの」であり、内科医のまま専門医資格を取得することのほうが堅実で正しい道であると思っていたのではないでしょうか。
産業医の私がもし転職について相談するとすれば、「産業医はやはり臨床医とは違うし、合う・合わないはあると思う。でも、やってみて損はないと思うし、やっぱり臨床医がいいと思ったら戻ったらいいんじゃないかな」というアドバイスになると思います。
ついつい反対意見を真に受けて不安になったり、「やめた方が良いのかも…」と思ってしまいがちですが、よくよく反対する人たちのことを考えてみると、産業医経験もない、ということがほとんどなのではないでしょうか。反対されたら、「その人たちは何者ぞ」と冷静に考えてみるのはいかがでしょうか。
また、「未経験で常勤産業医になるのは難しい」ということはたしかにありますが、その点も
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などの転職エージェントに相談すればサポートを受けつつ転職活動ができます。未経験でも可という求人もありますので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
