「50歳から当直は免除になる」といった病院や、「60歳を過ぎても、若手医師に比べて頻度は少なくなっても当直がある」病院など、やはりそれぞれの施設ごとに方針は異なります。
若手医師からすれば、「すべて若手に押し付ける気かよ。少しは手伝ってくれよ」と思うものでしょう。実際、私もそう思っていました。一方、自分が段々と年齢を重ね、40代、50代となってくると「もうさすがに当直は勘弁してくれ」と思うという方が多くなってくるようです。
また、「心境の変化」で言いますと、「え?この病院って、50歳を過ぎてもまだ当直があるの?そんなところで定年を迎えたくない」と思う人もいらっしゃるようです。「何歳まで当直があるのか」ということは、若手にとってもそうでしょうが、その該当する年齢に近づく医師にとっても重大な関心事となっているようです。
他方、私自身はと言いますと、「当直がイヤでイヤで仕方なかった」「給料が減ろうとも当直をしたくない」というタイプでしたので、やはりそれが原因で後期研修をドロップアウトしてしまっていますし、当直のない産業医に落ち着きました。
ただ、何も「当直をしたくないから産業医」に全員の方がなる必要はなく、臨床医であっても「当直回数を減らしたい」「当直をしたくない」という希望を叶えた上で転職することは可能です。
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「当直免除は何歳までが妥当か?」という議論が不毛だと思う理由
当直の忙しさも病院によって様々で、私も臨床医時代に勤務していた病院では1時間ごとに救急隊や外来受診の問い合わせがあり、起こされていました。 もっと忙しい病院もあり、「一睡もできない当直が常態化している」というところもあり、そのような病院です...
「先輩や同僚医師もやってるのだから…でも辛い」と思いながらも回数の多い当直を続けるべき?
初期研修医の頃、「勉強になるし、お金ももらえるし」ということで、義務として課されていた回数を超えてバンバンと当直に入っていた同期を横目で見つつ「凄いなぁ…」と思っていました。 「でも、後期研修医になれば慣れて、何なくこなせるはず…」と思って...