「当直免除は何歳までが妥当か?」という議論が不毛だと思う理由

当直の忙しさも病院によって様々で、私も臨床医時代に勤務していた病院では1時間ごとに救急隊や外来受診の問い合わせがあり、起こされていました。

もっと忙しい病院もあり、「一睡もできない当直が常態化している」というところもあり、そのような病院ですと、「もう40代でキツくなってきたな…」とお感じになることもあるでしょう。

そうなってきますと、年齢によって「いつまで当直をやらなければいけないのか?」ということが議論として持ち上がってきますが、この議論は決着をつけることが難しく、「不毛だな」と私としては思ってしまいます。

というのも、年齢と一口に言っても、体力や救急対応への適正など人それぞれです。中には喜々として貫徹の当直をやる超人的なドクター(私の先輩ドクターがそういったタイプでした)もおられますし、私のように後期研修医にも関わらず「もうご勘弁を…」という人もいるでしょう。

その点、「何歳だから当直しなければならない」「何歳だから当直免除」といった年齢によって画一的に分けるのは困難であると思います。また、ある病院で「45歳で当直免除になった」としても、別の病院に医局人事などで異動した場合、「60歳まで当直をしなければならない」ということもあると聞きます。

ですので、「もう当直はご勘弁」ということでしたら、当直をしないことを条件に転職をすることも手だと思います。実際、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、「エムスリーキャリア」といった人材紹介会社には当直なしの求人も掲載されています。転職エージェントにご相談の上、ご検討されてはいかがでしょうか。

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