「先輩や同僚医師もやってるのだから…でも辛い」と思いながらも回数の多い当直を続けるべき?

初期研修医の頃、「勉強になるし、お金ももらえるし」ということで、義務として課されていた回数を超えてバンバンと当直に入っていた同期を横目で見つつ「凄いなぁ…」と思っていました。

「でも、後期研修医になれば慣れて、何なくこなせるはず…」と思っていましたが、後期研修医になっても変わりませんでした。いつPHSが鳴るのか分からないドキドキで眠れませんし、翌日もそのまま通常勤務をしなければならないことで辛さを感じていました。

一方、10~20歳上の先輩医師や、同僚も当直を続けているわけで、私も「やらなきゃいけないよな…」と思って耐えていました。ですが、人には向き・不向きというものがどうしてもあるもので、当直でのストレスの感じ方、あるいはストレス耐性なども人それぞれ違うのではないか、と思うわけです。

産業医をしていて思いますが、「仕事と自分自身の特性のアンマッチ」をきっかけにメンタル疾患を発症する方も多く、業務負荷ばかりの問題ではないということです。やはり平たく言ってしまえば「イヤな仕事はイヤ」であり、ストレスを感じやすいのではないでしょうか。

この点から言えば、「先輩や同僚医師もやってるのだから…」と、他人と比較をしても仕方がないのではないでしょうか。当直業務の忙しさ、あるいは頻度などとの兼ね合いにもなりますが、「この当直回数は自分にとって辛いのか、あるいは続けていくのは無理なのか」ということを考えるべきなのかな、と思います。

私は結局、不眠症状の悪化もあって「当直を続けていくのは、月に何回であろうと無理」という結論に至りました。そのため、臨床医であることを辞めて産業医になりました。

もちろん、これは極端な例だとは思いますが、「今の週1ペースの当直は無理」ということであれば、「月2回まで」という条件での転職を考えていくのも手でしょう。あるいは、「当直免除」という条件で転職することもできます。

もし現在、当直やオンコール、あるいは時間外呼び出しなどで大変な思いをされておられるということでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントにご相談いただいてはいかがでしょうか。

タイトルとURLをコピーしました