私は初期・後期研修医時代、毎日のように「仕事辞めたいなぁ…」と思っていました。振り返っても、大して多忙な研修医生活を送っていたわけではありませんが、それでも同期のように上手く立ち振る舞えない自分に嫌気が差し、大きなストレスを抱えていました。
ただ、それでも「早めに専門医資格を取得して開業を…」というキャリアプランを立てていましたので、その目標に向けて日々、勤務を続けていました。その当時、「今の仕事はイヤだ。でも、今後どうしたらいいのか分からない。でも辞めたい…」といった思いが渦を巻いていたのだと思います。
そんな中、一人先輩が辞め、さらに一人辞めて…といった中で、さらにストレスを抱えて爆発し、患者さんとトラブルになり、スタッフとの関係も悪化する中で、医長に「君は臨床に向いていないね」と言われるに至りました。
若かったし、今よりも堪え性もなかった自分が今を思うと恥ずかしい限りですが、そこで「もう転職しよう」となったと思います。もはや転職や将来のことを考える余裕もなく、「まずは辞めよう」という思いが強くなっていました。
要は、私の場合は「辞める」という決意が固まったのが先であり、「転職」は本当に後回しになってしまっていました。ただ、これはあまりおすすめはできず、まずは将来のことを考えて、転職先が決まってから退職の方が当然いいとは思います。
しかしながら、「辞めたい…」から「もう辞める!」に気持ちが移る時は、何かのきっかけで不意にやってくることもあるということは考えておいた方がいいでしょう。そのためにも、あらかじめ転職活動を行っておき、備えておくことも手だと思います。
私はSNSなどもなかった当時、ネットで2chの「研修医やめたい」「研修医やる気なし」などのスレッドを毎日のように読んで「同じような人がいるんだ」と慰められていましたが、そんな時間があるなら、よっぽどリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談して、転職活動をしていた方が有益だったな、と思います。もし現在、ツイッターなどで同様のことをされておられるようでしたら、転職エージェントに話をまずは電話などで聞いてもらってはいかがでしょうか。