「学閥」がある企業に潜り込んで産業医になってみた話

私は3回の転職をして、3社の産業医になったことがありますが(全く誇れる話ではない)、その中の一つで、「学閥」がある企業に入職したことがあります。

そもそもその企業、都内の有名私立大学の医学部と関係性が深く、歴代の産業医はその大学の医局から来ていました。しかしながら、希望者がいない場合は外部から雇入れを行っていましたが、「都内の大学医学部卒の医師に限る」と、学歴フィルターのようなものがかかっていました。

私は関東の地元の大学を卒業しておりますので、その条件には該当しなかったわけですが、なかなかその条件では産業医を募集できないということからか、エムスリーキャリアの転職エージェントの交渉もあり、私も応募することができました。

結果、その企業に「潜り込んだ」わけですが、その時の私の印象について今回の記事では書いてみたいと思います。

意外とフレンドリーで驚き

3人の産業医が在籍し、内2人が上記の大学出身・医局在籍のドクターでした。一番年下ということもあり、2人はフレンドリーに接してくれていました。

少なくとも「ハブられる」ということはなく、仕事のやりにくさを感じるということはありませんでした。肩身が狭くて、大変な思いをしてしまうということはない職場ではあったと思います。

産業医の構成(2/3が同じ医局、私だけ所属していない)を聞いて、結構大変なのかなと思いましたが、そのようなことはなかったというのが印象です。

「産業医」という仕事の特性もあるか

病棟や外来の患者さんを受け持つ時のように、ある程度「横のつながり」が重要な臨床医とは異なり、産業医の場合は「対 社員さん」で考えるとスタンドアローンな付き合いであると思われます。

そのため、あまり干渉し合わずなかったこともあって、あまり学閥を意識せず働けたのかな、と私としては思っております。

「仕事量」も平等

統括産業医とは一回り以上年齢差がありましたが、それでも仕事量はあまり変わらず負担してくださっていましたし、むしろそれに加えて企業からの厄介なトラブルシューティング業務なども引き受けていらっしゃいました。

仕事量で激しく差をつけられる、仕事を押し付けられるということもなかったように思います。この点、やはり不平等感があったら「なんだよ…」と思ったかもしれませんが、そのようなことはありませんでした。

以上です。
ただ、私自身が社風や仕事の評価方法などに合わず、短期間で辞めてしまいましたが、「学閥」に振り回される、大変な思いをしたということはありませんでした。もしその点がネックであると考え、入職を躊躇っているということでしたら、採用面接時などで実際に会って話をしてみてはいかがでしょうか。

なかなかそのような交渉をしづらいということでしたら、人間関係、雰囲気などといったところを転職エージェントに相談して聞いておくといいと思いますので、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアに登録の上、求人紹介をしてもらってはいかがでしょうか。無料で転職サポートもしてもらえますよ。

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