「知人の紹介だから安心」などというツテ頼みの医師転職がダメな3つの理由

よくある話ですが、転職を考えられている先生が、大学OBの先輩などから病院を紹介されることがあります。やはり、知り合いが関係しているところ、という点から、「全く知らないところよりは…」と思い、選ばれる先生も多いようです。

実際、転職先を選ぶ理由として、3割ほどの先生方が、「知人・友人の紹介」と挙げています。ですが、そうして「知人・友人の紹介」で、安易に転職先を決めてしまうのは避けるべきであると思います。今回、その理由について書いてみたいと思います。

1) 紹介してくれた人は、その病院をよく知る人?

たとえば、「外勤先で行ってるけど、綺麗で新しくて、施設も良いよ」などと利点を説明する先輩がいたとしましょう。その場合、その先輩は常勤で勤めているわけではなく、病院の内情をよく知らない場合が多いです。

その病院が、「実は常勤医が少なく、外来も非常勤医師に頼っているような状況」であれば、入院患者などを受け持つ常勤医師の負担は、確実に重くなります。

紹介してくれる医師は、本当にその病院について知っている人なのかどうか、正確に見極めましょう。もっと言えば、実際に転職するのは、自分です。その病院について、自分で情報収集することは怠らないようにしましょう。

2) 知人の紹介だと辞めづらい

一旦、知人の紹介で就職してしまうと、不満があっても文句を言いづらく、さらには退職しにくくなります。

「いっそのこと、紹介でなくて就職すれば良かった…」と後悔することになることもあるので、もし就職するならば、そのことも覚悟の上で、入職しましょう。

3) 口約束は厳禁

特に、「クリニックを経営してるのが友人」などといったケースだと、ついつい契約書を交わさず、口約束で入職してしまったりします。

そうなると、「あの時、こんな条件なかったじゃないか」などと水掛け論のやりとりをして、結局、泣き寝入り…などということもあります。約束事については、必ず書面を交わし、明確化することが重要です。

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