「産業医か臨床医か」という選択ではなく「両方」という生き方【産業医転職】

私も後期研修中に勤務していた病院を退職し、一般企業に常勤産業医として入職しました。そこでは私も「もう臨床医ではないんだ…」と大きな決断をした(つもりになって)産業医となりました。

ですが、改めて思ってみると、非常勤で内科外来を受け持たせていただいているということもあり、完全に臨床との接点が切れたわけでもありません。

また、普段の面談でも、症状から鑑別診断を行って、「それならここに受診しましょう」などと受診勧奨を繰り返していたり、社員さんの経過をフォローアップ(主治医となって自分が診るわけではありませんが)したりしていますので、さほど「臨床から程遠い、離れた位置にいる」とは感じてはいません。

「産業医か臨床医か」という選択を、「業務の比率」とするならば、私は週に一度の非常勤外来だけですが、当直や外来の日数を増やせば、もう少し臨床の比率も上げられると思います。

専門医資格の問題などはあると思いますが、そうしたことを除いて「臨床との接点」を切り離さないように勤務を続けることはできると思います。

ですので、「産業医か臨床医か」という選択でお悩みの先生方がおられるかもしれませんが、そこはあえて「両方やる」と考え、産業医の世界に飛び込んでみるということもご検討してみてはいかがでしょうか。

ただ、「未経験」で産業医になるというのはなかなかハードルが高いものがあります。その点、私が臨床医→産業医になった際にお世話になった「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、その後の転職で並行してお世話になった「エムスリーキャリア」といった人材紹介会社の転職エージェントにご相談いただくことをオススメしたいと思います。

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