私の場合、内科医後期研修中に産業医へと転職しておりますが、その際にはまず退職→認定産業医の資格取得→産業医の求人を探し始めるという、なんとも計画性もない転職活動でした。
ぜひ転職をお考えになり始めた先生方には、同じ轍を踏んでは欲しくないと思っていおります。今回は、医師が転職を考え始めたら「まずやっておきたいこと」について書いてみたいと思います。
ステップ1 転職の「目的」をはっきりとさせる
私の場合は、産業医になる理由としては「臨床医に向いていないのでは…」と思い始め、臨床以外の道を模索した上で「産業医になる」という結果となりました。
もちろん、それも「臨床以外、産業医への転職を検討中」ということも一つの目的とはなっていると思われます。他には、「今の職場で人間関係に悩んでいる。専攻医研修を継続することができて、他の病院に移りたい」という目的であったり、「今のままでは業務負荷が高すぎて…もう少し、ゆるやかな病院に移りたい」という目的であってもいいと思います。
まずは「どんな目的のため、転職を行うのか」ということをはっきりとさせましょう。
ステップ2 希望条件の順位づけを行う
どんなに優秀で経験豊富なドクターであったとしても、やはりすべての条件を叶える転職、というのは難しいのではないでしょうか。
そこで、「これだけは絶対に外せない条件」といったものから、「これはできればでいい条件」というものまで、順位づけを行っておくと、「あ、自分はこういう条件のところに転職したいと思っているんだ」とわかると思われます。
具体的には、「年収は1,200万円以上」「勤務希望エリアはここ」「当直回数は、月3回以内」…といった希望条件を書き出していって、その順位づけを行っていく作業になります。
ステップ3 3ヶ月の余裕をもったスケジューリングが可能か確認
「1ヶ月以内に転職したい!」と、できるだけ早めに転職したいというお気持ちはわかりますが、ただそれですと焦った結果、望まない転職となってしまう可能性もあります。
ですので、最低でも3ヶ月は転職活動のために猶予があるのか、求人先への応募・面接などの時間がとれる時期なのかといったことは確認しておきましょう。もし「どうしても多忙で動けそうにない」といった時期でしたら、やはり転職活動開始時期は少しずらすことも考えるべきでしょうね。
「10月に入職を」というゴールを漠然と決めておいて、そこから逆算していって間に合うかどうか、考えるのも手です。
以上です。
上記の内容がクリアできそうでしたら、お次は人材紹介会社「リクルートドクターズキャリア[PR]」などに登録して、求人先を紹介してもらうといった行動に移られてはいかがでしょうか。