専攻医として研修をしつつ、その途中で「やっぱり自分には合わない。転科したい!」という希望や、「ちょっともう、ここの病院での研修は無理。病院を変わりたい」という希望があった場合、どうすべきなのでしょうか?
その中の一つの実例として、「男性 外科医師転職事例|専攻医の新たな挑戦(上)」という記事が掲載されていました。
・外科医として専攻医の研修を開始するも、整形外科への転科を希望(実家が整形外科のクリニック)。
・希望としては、「多くの症例を実践的に積ませて頂ける市中病院、そして医局への入局が無いところ」。
という条件での転科だったそうです。
その結果、整形外科単科病院に入職し、「整形外科の専門医取得は目指さない」(実家を継ぐため、開業医となることが主目的だから、ということが理由で)ことになったとのこと。それにより、医局への入局は必要なくなったようです。
聞くところによりますと、整形外科や泌尿器科は、市中病院での専門医取得が難しくなったようですね。専門医取得には、医局入局が必要とは、そういう意味のようです。
そこまで医局に所属することに抵抗感があるのはなぜなのか、とあっさり流されて入局してしまった私としては疑問に思うわけですが…やはり、人間関係で苦労した経験したのでしょうかね。
初期研修を終えたドクターの9割が専攻医となり、専門医を目指すというデータもあるようですが、実際、どの程度が専門医取得しているのか気になるところです。途中で転科したり、あるいは「専門医、別にいいや」と投げ出すケースも少なくないように思ったりもします。
もちろん、勤務医を続ける上では、医療機関は専門医資格を重視しますから、それは取得しておいた方がよろしいでしょうが、上記のように開業医が着地点だったら、「別にいいや」ということにもなるでしょうね。
私も、一時は内科医の専門医取得を目指してましたが、後期研修中に産業医になっています。その他、「ゆるく長く、内科のジェネリスト」をしているという先生方も私の周囲には何人かいます。これも、ゴールをどこに持っていくか、どのような仕事をしたいかによっても違うということでしょうね。
「専門医は可能であれば取得」しといた方がいいとは思いますが、その一方で途中で舵を切ることもあるわけです。その時はその時で、こだわり過ぎず、「やりたい仕事」「興味のある仕事」をしていけばよろしいのではないか、と思った次第です。
もし専攻医途中で、転科・転職希望がございましたら、私も利用させていただいた、「リクルート ドクターズキャリア」などの転職支援会社にご相談いただいてはいかがでしょうか。