「勤務医辞めてフリーランスになろうかな」とお思いの先生方にお知らせしたいフリーランスになる4つのデメリット

勤務医の先生方の中で、「辞めようかな」と思われたことがない先生は少ないのではないでしょうか。特に三次救急指定病院や、基幹病院であったりしますと、当直・オンコール・外来・病棟管理と忙しく、大変な思いをされていらっしゃるのではないでしょうか。

特に若手ですと様々な雑用を押し付けられ、時には患者さんからの理不尽なクレーム受け、さらには上司からの小言、カンファレンスでネチネチと責められ…ということがあり、私も何度となく喉元まで「辞めてやる!」という言葉が出かかりました。

そんなときに、「転職ではなくフリーランスになろうかな」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。たしかに高額バイトというのも少なからず存在し、「これだけで食っていけるのでは?」と思われるかもしれません。ですが、フリーランスになることにもデメリットがあります。今回はそのことについて書いてみたいと思います。

1) 仕事をとってくるという苦労

勤務医ですと、仕事は「降ってくる」ものですが、フリーランスですととってくる必要があります。よほどのコネなどがあれば別ですが、「求人サイト」などで探して応募する形ですと、シーズンによってはその求人数も少なく、すぐに埋まってしまう可能性があります。

そのため、「仕事をとってくるという苦労」が少なからず存在します。中には、求人サイトにずっと張り付いていて、「更新されたらすぐ応募」なんていうことをされている方もいらっしゃるそうです。

スポットだけで仕事を続けていくのは大変です。それならば、少なくとも非常勤外来の定期バイトなどを続けていた方が良さそうですね。

2) 病気などの休業時に補償がない

休む=実入りがなくなる、ということですので、体調管理は非常に大切です。長期休業せざるを得ないような場合、とくに経済的に困る可能性があります。

また、休むとなると、病院側や、紹介してくれる求人サイトの会社に迷惑をかけることになります。結果、またその病院などで働こうと思ってもお断りされてしまう可能性もあります。おちおちと病気にもなれないということですね。

3) スケジュール管理をしなければならない

スポットバイトに応募していて、同じ時間に「ダブルブッキング」などということをしてしまうと最悪です。また、一日に2件バイトを入れていて、「2件目に遅刻」などといったことをしてしまわないよう、しっかりとスケジュール管理をする必要があります。

この点、一つの場所で勤務している時には起こりえないことですね。複数の場所で働く場合、スケジュール管理をしっかりと行い、病院に迷惑をかけないようにする必要があるわけです。

また、ついつい過密にスケジュールを入れてしまうと、途中で「休みたい…」と後悔することになるかもしれません。その点も、どのようにスケジュールを組んだらいいのか、最初の内は迷うところかもしれないですね。

4) 勉強の機会損失

病院にいますと、カンファレンス・MRさんの情報提供・抄読会などの勉強する機会が少なくともあります。しかしながら、フリーランスですとそうした機会はなくなり、自ら学会・講演会・勉強会などに足を運ばなければなければなりません。

そうしたことを怠ってますと、知識が止まってしまう可能性もあります。その点、自ら動いてそうした機会を作る必要がありますね。

以上です。
「勤務医辞めてフリーランス」で大成功している方もいらっしゃるのは確かです。ですが、そうした方々もご苦労なさっています。決して「気楽に仕事」できるわけではありません。

もし現在の職場にご不満があり、お悩みでしたら、、「リクルートドクターズキャリア[PR]」といった転職支援会社でご相談していただき、転職をご検討してみてはいかがでしょうか。

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