クリニック、特に美容系のクリニックでアフィリエイト広告を利用した集客を行う上で、「虚偽申込不正」が問題となることがあります。
アフィリエイトとは、「成果報酬型のインターネット広告」です。要は、ブログやホームページの運営者が広告を掲載し、そこから集客できた場合、広告主が対価を支払うという流れになります。
ただ、医療系のアフィリエイトは高額報酬ということもあり、悪意を持った人にターゲットとされやすい一面もあります。その点、広告主は注意をする必要がありますね。
実例ですが…
とある脱毛を行う美容クリニックが、某ASP(アフィリエイトサイトプロバイダ、広告主とアフィリエイターを仲介する会社)経由での来院者が多いことに気づく。
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調査を行う中、来院者の一人である大学生が「別に脱毛したくない。ここにくればお金がもらえると聞いた」と言い出す。
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簡単に作られたブログから申し込み、来院すればキックバックされた「報酬を受け取れる」と聞かされていたと判明。
とのことです。
要は、アフィリエイターが報酬の内の何割かをキックバックする約束で、その代わりに申し込み・来院をさせていたというわけですね。
これでは、クリニックとしてもまともな集客ができず、なおかつ報酬を奪われ損なわけですから、たまったものではありませんね。
注意点としては、
・急にASPを通じた申し込み・来院者が増えた場合は注意。
・来院者にしっかりとした聞き取りを行う。
・広告出稿でしっかりと成果が出ているか確認。
ということでしょうかね。
クリニックはさらに法的対応をとるそうですが、その手間・時間・お金もかかるわけですから、被害はとても大きいと考えられます。広告出稿をお考えの場合は、ご注意ください。