産業医になって痛感する「勤務時間外につながらない権利」の尊さ

ドイツ在住のフリーライター・雨宮紫苑さんの記事ですが、「欧米の「つながらない権利」が徹底していてすごかった」の内容で、ドイツのホームドクターに「血液検査結果を送って」と依頼したところ、「現在休暇中なので総合窓口にメールしてください。受信したメールは自動的に消去されます」と自動返信メールが送られてきて驚いた、というエピソードが書かれておりました。

勤務のオン/オフがはっきりしていて、勤務時間外の問い合わせ、呼び出しに対応しなくていいという「つながらない権利」についての記事ですが、この権利は勤務医にとって非常に尊いものだなぁ、と改めて思った次第です。

帰宅時、土日の外出時を問わず電話がかかってくるということは、勤務医時代は当たり前と考えておりましたが、今考えると、非常にストレスがかかることですよね。実際、時間外に電話問い合わせのある社員との面談の中で、その大変さについてよく訴える社員もおります。

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恐らく今、臨床医に戻り、そのような状況に置かれたとしたら、しばらくは電話の呼び出し音に、「時間外にも関わらず、なぜかかってくるんだろう?」と疑問を感じてしまうかもしれません。

今では当たり前に思っていたことが、今さらながらにとても幸せなことであると感じました。まさしく、そのストレスや、そこから解放されている幸せは指摘されないとなかなか気づかないことなのかもしれません。

今後、臨床医であっても「つながらない権利」が浸透していくかもしれませんが、現状では難しいでしょうね。この点、産業医はまさに「つながらない権利」がしっかりとした就業条件にあると思います。

もし産業医という仕事にご興味がありましたら、

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私が産業医として働きだして、10年近くになってきています。そもそも臨床医から産業医になろうと思ったのは、 に詳しく書いていますが、体調不良と医長との関係悪化で退職したことがきっかけであり、正直なところ「臨床医をもう続けたくない...

で産業医になることでのメリット、デメリットを把握の上、

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臨床医から「そうだ、産業医になろう」と思っても、すぐになれるものではありません。そこにはいくつかのステップがあり、ある程度の「壁」を超えていかねばなりません。 この記事では、産業医未経験の方を対象に、「常勤産業医として働く」ために必要...

の記事で常勤産業医にどのような流れでなれるのか、知っていただければと思います。

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