医師が「知人からの紹介」で転職する上で注意したい5つの落とし穴

医師が転職する場合、「知人に紹介されて」というケースが多いと言われています。やはり「お世話になっているあの先生が紹介しているなら間違いないだろう」といったことであったり、あるいは「昔から知ってる友人が紹介してくれるなら安心」といった心理が働くようです。

やはり「見ず知らずの業者が紹介しているよりは知人の紹介の方がいい」と思うのは分かりますが、「知人からの紹介」であっても、注意した方がいい落とし穴が存在しています。

そこで今回は、そうした意外な落とし穴について書いてみたいと思います。

「事前に聞いていた話と違う」という落とし穴

知人が紹介する際、「これこれこういう病院で。働きやすいし、待遇も良いらしいよ」と言われていたのに、実際に入職してみたら「あれ?話が違うぞ…」ということは珍しくなかったりします。

その知人もそこの病院で働いているなら話は別でしょうが、そうでない場合、その知人自身も「らしいよ」という噂ベースで話をしているため、その「実際の現場」をよく知らず紹介している可能性があります。

もちろん、面接の時や契約前に確認をとる必要はありますが、やはり最初に聞いていた話が念頭にあるため、なかなか突っ込んで話を聞くことができなかったりします。ですので、「知人の紹介」である場合、齟齬はないかしっかりと確認をとっていく必要があると思います。

「断りづらい…」という落とし穴

知人からの紹介ですと、面接を受けに行って「ぜひ転職したい」という場合じゃなくて断りたくても、「なかなか断りづらい」ということもあったりします。

やはり紹介してくれる人の顔を潰してしまうということもあり、「これは受け入れなきゃいけないのか…」と思うかもしれません。

この点、自分で求人を見つけて応募したり、あるいは紹介会社からの紹介とは大きく異る点です。「断ることができるのか」ということも考慮して知人からの紹介は受ける必要があると思われます。

「交渉しづらい…」の落とし穴

基本、転職では面接の場を主体として「年収や勤務条件での交渉」を行うことになります。ですが、知人の紹介ですと特に、その交渉の場で「なかなか踏み込んで交渉がしづらい」ということもあると思います。

実際は、そうした交渉についてはしっかりと行わないと「入職してから後悔してしまう」ということが起こってしまいます。ですが、「あの先生に紹介してもらった手前…」とどこかで思ってしまい、交渉を十分に行えないということはあると思います。

この点もまた、知人からの紹介のデメリットとなるポイントだと思います。もし「知人からの紹介」であっても、やはり交渉については心残りなく行うべきです。

「相場が分からない」という落とし穴

知人からの紹介ですと、「自分自身の年収の相場」というのがあまり分からず、他の求人と比較ができないというデメリットもあります。

そのため、「前の職場ではこれぐらいだった」ということだけが指標となってしまう可能性があり、特に年収面で損をしてしまう可能性があります。

この点、やはり複数の求人での年収モデル(経験年数、資格などを考慮したおおよその年収)を比較検討は一度はしておいた方がよろしいかと思います。

「転職をしている」ということが漏れ伝わる落とし穴

「人の口に戸は立てられない」なんて言ったりしますが、「アイツ、転職活動をしているらしいよ」ということは、知人に相談していると漏れ伝わってしまう可能性があります。

転職の際には、どんなに旧知の仲であろうと、あるいは信頼のおける友人と思っている人物であろうと、相談することは避けるべきであると思います。実際、とても仲の良いAさんとBさんという同僚がいて、Aさんの転職話をペラペラと喋るBさんを見て驚いたことがあります。

また、そうした噂については伝播するスピードはとても早かったりします。ですので、ぜひ相談するにしても人をしっかりと選んだ方がよろしいかと思います。

以上です。
裏を返せば、「しっかりと求人情報を得たい」「後腐れなく転職活動をしたい」「幅広く求人情報を得たい」「しっかりと秘密保持をして欲しい」ということであれば、知人からの紹介は避けたほうが無難だと思います。

また、忙しい業務の合間に転職活動を効率よく行いたいということでしたら、ぜひ求人紹介をしてくれる専門会社に相談をすべきであると思います。実際に私が求人を紹介してもらったリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアはとても転職活動をする上で力になってくれましたので、オススメできると思います。しかも、ドクター側は無料で転職支援を受けることができますので、ぜひ希望条件について話をしてみてください。

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