精神科医の診療と産業医による高ストレス者面談は大違い【産業医マニュアル】

最近、産業医になりたてという精神科医の先生の高ストレス者面談に同席することがありました。

要は、初めての高ストレス者面談なので、途中で助け舟を出す役割だったのですが、聞いていてなかなか興味深かったです。

精神科医による面談だと、まずは生活状況(朝何時に起きる、睡眠時間、土日の過ごし方など)、現在の体調など、ストレス要因について質問するまで、かなり細かいことを聞いていました。

すでにこの時点で予定時間を過ぎ、次の面談者が待っていましたので、さすがに助け舟を出しましたが、それが精神科医による面談、特に初診時の一般的な面談とのことです。

要は、「まず重要な核心部分は触れない」というのが鉄則だそうで、なかなかストレス要因に入りませんでした。

ですが、さすがにそれでは限られた時間で次々と面談をしていくことは不可能ですので、
・冒頭部の質問を少なくする。
・要点を絞って質問して、問題点の洗い出しや解決方法の提示方法を行う。
・診断や治療を行うのではなく、病状の把握をしっかりと行い、治療の必要性の判断や就業措置の検討を行う。
といったこと。アドバイスしました。

精神科医の診療と、産業医による高ストレス者面談は大違いなんだなぁと今更ながらに気付かされた一件でした。

また、やはり産業医経験が少ないと、社員の業務内容や人間関係についての悩みなどがイマイチ、ピンときていない様子でした。やはりこうした点は、色んな社員との面談を重ね、経験値を積まないとならないようです。

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