医師の転職、訳知り顔でアドバイスしてくる「自称・情報通」に注意すべき理由

SNSやネット掲示板など、ちょっと転職の相談をしたりしますと、「今はやめておいた方がいい」「ちょっと前までは条件がよく転職できたんだけどね」などとアドバイスをしてくる人がいます。

これはリアルの世界でもそうで、私が転職活動した後、「内定をいただいたので、退職をしたいのですが…」と申し出たとき、医長から「そんな転職、上手くいくはずがない」「ここで辞めたたら今後、苦労することになるぞ」などと言われました。

恨んでいるわけではありませんが、そのようなアドバイスが果たして適切であったかどうか、ということについては、今となってはやはり疑問が残ると思っております。

訳知り顔の「自称・情報通」

医師専用のネット掲示板を覗いたところ、「産業医に転職をしたいと考えているのですが」と相談をしている人がいました。

そんなアドバイスを求める人に、「ストレスチェックが導入される前後は企業も産業医の採用を積極的に行っており、好条件で雇っていた。でも最近はそのような傾向もなく、転職の状況は厳しい。やめておきなさい」と書き込みをしていました。

実際、私は転職を3回行っており、ストレスチェック導入直後、そしてそれからしばらく経った後にも転職しています。ですが、そのようなことは肌感として感じてはおりませんし、求人紹介会社で求人をちょくちょく見ておりますが、そのような傾向は見受けられません。

妙に説得力のある書き方をされていますが、冷静に考えてみれが「なんでアンタがそんなこと知っているのよ」と思うのではないでしょうか。笑

「確かめづらい」キャリアについての情報

キャリアの情報、特に転職については、実際に転職活動をしていたりしていませんと、なかなか「あ、これ当たっているな」「これはちょっと的外れだな」というのは分かりづらいものです。

ですので、実際にろくに転職活動をしたこともなければ、ましてや産業医として勤務したこともないような人の情報でも、「これは本当かも…」と思ってしまいがちであったりします。

だからこそ、転職を考えた際には「実際に求人情報に当たってみる」「キャリアエージェントに相談をしてみる」ということが必要であると思っています。

ネット情報を鵜呑みにしてしまう=機会損失

ネット上の情報は、それこそ玉石混交です。有用な情報はも中にはありますが、その一方で「訳知り顔の自称情報通」の書き込みも数多くあったりします。

だからこそ思うのですが、転職をしようと思うのだったら、ネット情報を鵜呑みにして「やめておこう…」と思うのではなく、まず求人情報に当たってみましょう。それから判断しても全く遅くありません。

キャリアエージェント選びに迷われているようでしたら、私としては実際に産業医の転職サポートをしてもらったエムスリーキャリアや、リクルートドクターズキャリア[PR]がオススメできると思っています。そちらからまずは求人紹介の相談をしてみてはいかがでしょうか。

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