医師の転職で、「知人の紹介」によって転職される方は、年代によって異なりますが、3割程度にのぼるとされています。
ただ、この「知人おすすめする紹介求人」というもので注意するべきポイントがあります。それは、「比較検討しづらい」という点です。
たとえば知人が「こんな病院どう?報酬はよくて、同僚医師もいい人たちばっかりだよ」と言って紹介したとします。病院の雰囲気や、働いている人の人となりなどは分かりやすいかもしれませんが、果たしてそれを鵜呑みにしていいものでしょうか?
こうした知人紹介の求人ですと、「比較検討できない」という問題点があります。「報酬はよくて」と言われても、相場と比べて本当に高いかどうか分からず、「今、勤務している病院よりは良い」程度のものかもしれません。もっと年収アップするチャンスをふいにする可能性もあるわけです。
また、たとえば病院見学や挨拶に行ってしまったりすると、「なかなか断りづらい」というデメリットもあります。断ってしまうことは、知人に迷惑をかける可能性もあるわけです。「ぜひウチに」などと言われてしまうと、知人の手前もあって、「やめときます」とは言い出しにくいですよね。
同様に、条件の交渉もなかなかしづらいのが実情です。提示された年収額に「ちょっと安いなぁ…」とも言いづらく、そこから交渉をして年収アップにつなげるということが難しい可能性もあります。
さらには退職する際にも、なかなか自己都合を優先させるということがしづらいですね。「後任が決まるまで待ってくれ」などと言われたりした場合、知人の手前もあって、なかなか無下に断るということができない可能性もありますね。
以上です。
知人紹介の求人もいいですが、同時にその他の求人もぜひ比較検討してみることをオススメします。
「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、「エムスリーキャリア」といった求人紹介会社に登録して相談しますと、希望条件の求人を紹介してもらえます。
もちろん、知人紹介の求人の方がいいのならばそちらに転職すればいいでしょう。ですが、十分納得して転職しませんと、後で後悔することになりますので、ぜひ他の求人も見てみることをオススメします。