最近、医師専用の掲示板などを見ておりますと、「産業医になろうと思っているんですが…」「産業医ってどうです?」というスレッドが増えてきているように思います。
その背景として、コロナ禍で臨床に疲れてしまっていたり、あるいは病院の経営難などに嫌気が差して「臨床を離れよう」という方が以前に比べて多くなってきているのかな、と予想されます。
では、その「産業医になろうと思っているんですが」というスレッドに集まるコメントと言えば、「産業医になるのはおやめなさい」と引き止める人、あるいは「産業医になんかなるの?(笑)」とバカにするようなコメントです。
こうしたコメントを読むと、私自身が産業医になろうか迷っていた時のことを思い出します(この点、以下の記事でも書いています)。
どうして産業医のことを知らない、なったこともない人が「おやめなさい」と言うのか、そして私はどうしてその意見を真に受けて「やっぱりやめようか…」と悩んでいたのか、今となってはおかしいと思います。
実際、産業医をされている方のコメントも書き込まれることがあり、そうした方々は「やってみたらいかがでしょう。合う、合わないはあるでしょうけども」といった意見が大半です。
この点、転職も同様で、なぜか「転職をしようと思っていまして」と言うと、転職経験がないような人ほど「やめなさいって。ここを辞めたら、他に行ったって上手くいきっこない」などと言うものです。
現在、「産業医になろうかどうか迷っている」ということでしたら、私からのアドバイスとしては、あまり周囲の意見には左右されず、「産業医にどうしてなりたいのか?」「産業医になって、どのような仕事をしたいのか」といったことをご自身でお考えになった方がよろしいかと思います。
もしそれでも迷って結論が出ないということでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアに登録し、転職エージェントに相談したり、あるいは実際の求人内容を見せてもらうなどしてみてはいかがでしょうか。情報を得ることで、より現実的に考えられると思いますよ。