私は後期研修医をドロップアウトし、そこから産業医として3回の転職を行っています。その全てが人材紹介会社経由で、転職エージェントにサポートしてもらいました。
そのような人材紹介会社経由での転職の場合、エージェントとしっかり信頼を築き、求人紹介や転職のサポートをしてもらうことはとても大事なことだと思います。
そこで今回は、転職エージェントの信頼をガッチリつかんで、120%のサポートを得るためにやるべき3つのことについて書いてみたいと思います。
明確な方針・希望条件を伝える
転職エージェント側としても、「こういった方針で、希望条件はこうで…」といった、はっきりとした方針がないと、なかなかピッタリな求人を紹介することは難しいと思います。
その逆で、明確な方針がないのに「この求人はダメ」「この求人はなんとなくイヤだなぁ」など、ダメ出しばかりをしてしまうと、「じゃあ、どんな求人がいいのよ」と困ってしまいます。
まずはあらかじめ、しっかりと話し合いを行い、どのような転職を行いたいのかという目的、そして希望条件などをはっきりと伝えておきたいところです。
アドバイスにはしっかりと耳を傾ける
転職をする上で、希望条件の全てを叶える求人というのは、なかなか出てこないと思います。そのため、希望条件の優先順位付けであったり、ある程度の譲歩は必要であると思います。
また、転職エージェントはまた違った角度から「こういった求人もありますよ」と、別視点の求人を紹介してくれることもあります。そういったものを全て「そうじゃない。ダメダメ」などと取り合わなかったり、無視してしまうようなことも、「アドバイス、聞いてくれない人なのかな」と思われてしまうため、避けた方がいいと思います。
なにかしらアドバイスをしてくれているような場面であったら、一度はしっかりと話を聞き、「アドバイスありがとうございます。一度、考えてみます」と受ける姿勢を見せておくほうが、次のアドバイスを得やすいのではないでしょうか。
紹介した求人についてのフィードバックをしっかり行う
求人を紹介されておいて、「あんまりいい求人がないなぁ」と思って放置をしてしまう、もしくは「別の人材紹介会社に登録してみるか」などと考え、連絡を途絶えさせるのもNGです。
「元々、あんまり転職に乗り気じゃなかったのかな」と、冷やかし半分での登録と思われてしまい、信頼関係を傷つけることになってしまうと思います。
社会人として、しっかりと送ってもらった求人について「勤務地のエリアが希望条件とズレていて、応募に二の足を踏んでしまっています」など、どのような点がダメだったのか、しっかりとフィードバックするぐらいのことはぜひしておくと、希望条件に合った求人が出た時にいち早く連絡してもらえると思います。
「転職する気がある」とはっきり示す
転職の時期について聞かれて、「良い求人があったら転職したい」とよく言ってしまいがちですが、これはNGです。というのも、この言葉の裏を返せば、「今すぐに転職したいってわけじゃないけど、今より良い求人があれば考えてもいいよ」といった意味にも捉えられません。
「3ヶ月以内には」「4月入職を考えています」など、やはり具体的な期間をしっかりと伝え、「転職する気がありますよ」とはっきりと伝えておくことも大事なことです。
人材紹介会社への登録は数を絞る
希望条件に沿った求人があまりない時に陥ってしまうことですが、「人材紹介会社に登録しまくれば、より良い求人に出会えるチャンスがあるのでは」と思ってしまいがちですが、これはやめるべきです。
というのも、3社以上の人材紹介会社に登録していると、それだけ転職エージェントのやりとりが増えてしまって煩雑になったり、それぞれの転職エージェントとしっかりと相談をする時間がとりにくくなってしまう可能性があります。
それだったら、2社程度に絞り、求人についてのフィードバックをしっかり行ったり、転職エージェントへ密に相談を行った方が良いと思います。求人数については、大手の2社、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアだけでも十分であると思います。実際、私も他の会社に登録してみましたが、期待していた「お宝求人」のようなものはありませんでしたので、この大手2社だけで登録しておけばいいと思います。