初期研修は無事に修了。しかし、その後の後期研修で「心が折れてしまった」という方がいます。研修を続けることができず、ドロップアウトしてしまい、どうしようか・・・と悩まれていらっしゃるかもしれません。
原因は様々ですが、初期研修とは違って責任が生じてくることや、研修先の状況により多忙をきわめていることなど、さらには人間関係の問題で研修継続が困難となっているようなケースですね。
ややもすると悲観的になってしまわれるかもしれませんが、そこで立ち止まっていても仕方ありません。まずは以下のようなとるべき行動をやってみてはいかがでしょうか。
1) まずは指導医と相談
もしまだ病院に籍を置いている場合、指導医と相談されることを勧めたいと思います。現状の悩みや不満、今後どうしたいといった希望について、まずは腹を割って話しましょう。
後期研修医の実情を把握していない指導医の方も多く、「そういうことを悩んでいたのか」と、話し合いの段になってようやく気づく、ということもあります。
まずはしっかりと話し合い、「多忙すぎる」ということなら業務の割り振りの変更、多過ぎる残業や当直などについても、「もしこのままなら辞めてしまうかもしれない」といったことを含めて、ぜひ相談しましょう。
2) 転職を考えたときに見直すべきこと
様々なことが重なり過ぎて、「リセットするために、転職したい」という方がいます。また、何か嫌なことが起きたり、壁にぶちあたったときにコロコロと転職される方もいます。
ですが、今後のことを考えると、2年以内での再転職はオススメしません。というのも、あまり転職を繰り返しているような印象ですと、今後の転職に差し障りがあったりします。また、新たな病院に移って慣れるのに時間がかかり、研修が進みにくくなることも考えられ、短期間に変わるのは避けるべきでしょう。
そのため、まずは転職を考えたときに、以下のことを見直しましょう。
・研修を行う目的は?将来的にどのような医師になりたい?
・転職する目的は?
・転職先に求めることは?それは、今の勤務先では実現不可能?
といったことです。
特に、目線が近くに寄りすぎて、「とにかく今の研修先は嫌だ」といった短絡的な理由で転職するのは、避けた方がいいでしょうね。目指すべきしっかりと将来的な医師像を持ち、どのような目的で研修を行っているかは考え直すべきでしょうね。
以上です。
後期研修でお悩みの方は多いと思います。上記のような2つの行動でも解決されない場合は、ぜひ一度、「リクルートドクターズキャリア」「民間医局
」などの人材紹介会社のキャリアエージェントに相談されることをオススメしたいと思います。転職すべきかどうかを含め、相談に乗ってくれると思います。