初期研修後、卒後5年以内ですと多くの方が、医局もしくは市中病院で後期研修を行っている頃ではないでしょうか。そこで「この科は合わない・・・」「この病院が合わないなぁ」とお悩みの方がいます。
最近では、後期研修中にキャリアチェンジを行うことも少なくないそうです。医局ではなく、市中病院で後期研修を行う方も多くなり、流動性は高くなっているのかもしれません。
そこで今回は、卒後5年以内の医師を対象として、後期研修中の転職を上手く運んでいくための3つのコツについて書いてみたいと思います。
1) 転科を伴う方向転換は慎重に
研修の受け入れ側からすると、「転科したい」という先生方の受け入れは、比較的容易にしてくれるところが多いです。若い先生方からしても、キャリアを積む途上にあり、転科することにはあまり抵抗感がないようです。
ただ、その方向転換は果たしてすべきなのか、よくよく慎重に考えてみたほうが良さそうです。転科の理由を考えてみると、実際は「忙し過ぎて・・・」「人間関係が原因で・・・」といったものが原因のケースがあります。
そのような場合、研修先を再検討することで上手くいくこともありますので、「いきなり転科」ではない方針でお考えいただいてはいかがでしょうか。
2) 「良い指導医がいない」という悩みには医局所属も
地方の市中病院が研修先としては人気の傾向ですが、実際は指導医が不足しているケースがあります。十分な研修が行えない、とご不安な場合は、市中病院だけでなく、大学病院の医局所属を検討してみてはいかがでしょうか。
たしかに、医局の都合で異動することはあるかもしれませんが、逆に環境を変え、幅広い研修を行うことはプラスに働くことが多いと思われます。
3) 熟慮の上、決断は早めに(ただし年齢による)
結論を先延ばしにするほど、キャリアチェンジは困難となり、不利益となることも多くなります。そこで、もしキャリアチェンジをお考えならば、熟慮の上、決断は早めにしていただいたほうが良いでしょう。
ところが、年齢ももちろん関係し、多浪・留年を繰り返している方、社会人経験後の方などの場合、あまりキャリアチェンジはしないほうが良い場合もあります。「○年後には一人前になっている」とおおよその目標を立て、その頃の自分の年齢を考えたり、周りの若いドクターと一緒に研修をやることについてどう思うのかなど、考慮してから決断したほうがいいでしょう。
以上です。
もし後期研修中にお悩みでしたら、一度、「リクルートドクターズキャリア[PR]」などのキャリアエージェントに御相談いただくことをオススメしたいと思います。悩みを打ち明けることで、考えがまとまったり、自分の本当にやりたいこと、希望が何なのかをはっきりと明確にできる可能性があります。