なかなか産業医を雇い入れできない企業の3つの特徴

産業医の求人票を見ていると、「いつまで残ってるんだろう?」という求人があります。やはり、好条件のところから埋まっていくのは不動産なども同じで、不人気物件ならぬ不人気求人というのがやはり存在します。

もちろん、産業医求人というのは希少で、ほかの病院求人などと比べて埋まりやすいとは思いますが、その中でも残り続ける求人というのはあります。

そこで今回、産業医をなかなか雇い入れできない企業の特徴について書いてみたいと思います。

1) 産業医に求める条件が高すぎる

当然のことながら、求めている条件をハードルとすれば、それを超えてくる産業医がいない場合、求人は埋まりませんよね。そうした条件を、求人票に書いてしまっていると、なかなか応募は集まりません。

高すぎる条件としては、「企業へ積極的な提言を行って欲しい」「人事などと密に連携をとってニーズに応えて欲しい」「社員の健康増進のため、さまざまな提案を行って欲しい」などです。企業側にとっては普通のことでも、産業医からすれば、「そんなことができるようであれば、企業コンサルタントにでもなってるよ」などと思ってしまうことがあります。

産業医側としては、こうした抽象的で包括的な提言を求められるのではなく、具体的に「こうした事案、どうしたらいいですか?」「こうした困った社員がいるんですけど」といった相談のほうが乗りやすいです。

さらに、いきなり求人票に条件を記載しておくよりは、面接などの場で「理想としては、こうしたことを産業医の先生にお願いしたいのですが」といった提示方法のほうがよろしいかと思われます。

2) 報酬・福利厚生が問題

産業医求人としては、給与や福利厚生が気になるところです。やはり、時給制は嫌われる要因となり、「できれば年俸制がいい」となりやすいですね。年俸に関しても、年収1千万円を切ってしまうと、一気に応募は少なくなると考えられます。

さらに、福利厚生面で、「保険なし」や「学会費は自分持ち」などは、あらかじめ求人票で提示されていると、「なんだ、そうなのか」となりやすいです。特に「保険なし」は、産業医の家族からも反対を受けやすいです。

もし当てはまって、なかなか産業医の応募がない場合は、これらを見直していただけると、応募数は増えるのではないでしょうか。

3) 個性的な面接担当者

もし応募があり、何度も面接を行っているのに入職者が決まらない場合、もしかしたら面接担当者の問題があるかもしれません。

「一方的に条件をまくしたて、説明する担当者」「小バカにしてくるかのような、もしくは面倒くさそうな態度の担当者」などの場合、忌避されやすいと思われます。面接する側は、される側でもあります。企業の代表となっているとお考えいただければと存じます。

さらには、「面接の段取りが悪く、面接の進行に不慣れ、人事のことに詳しくない担当者」だったりすると、双方にとって大事なはずの面接が、意味をなさないものになってしまったりします。情報交換や契約内容確認などの意味も面接にはあるので、ぜひともそうした情報に精通した担当者様を面接にお呼びいただければと思います。

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