産業医求人に応募する場合、大企業では特に書類選考から面接、という手順を踏むことがあります。応募される方が多い場合、書類選考を行うケースが多いかもしれませんが、そうでなくても、「書類選考」が行われ、そこで落とされるケースがあります。
そうした書類選考でふるい落とされる場合、大きく分けて3つの理由が存在します。もし書類選考での不合格を何度か経験される場合、以下の様な問題点にお心当たりはないか、今一度ご確認ください。
1) 短い期間での退職、度重なる転職
会社員の方が企業へと転職する場合も、履歴書での書類選考が行われます。この時、何を人事担当者が見るかと言うと、今までの経歴です。
その中で、たとえば「たった3ヶ月で退職している」「何度も転職をしている」といった
ことがあると、大きなマイナスポイントです。人事担当者からすると、「たびたび人が変わるのは避けたい」ということであり、あまりにも早く辞められてしまっては困るわけです。
そのため、「短い期間での退職、度重なる転職」といったことが履歴書に認められる場合、やはり書類選考で落とされやすい、ということです。
2) 学歴での選定
企業によっては、「できれば首都圏の大学卒業者が望ましい」「ある一定以上の学歴は必須」などと考えるところもあります。企業側が、そのような学歴でのフィルタリングを行っているわけです。
また、過去に採用した人で「地方大学出身者は、早く辞める傾向にある」ということで、地方大学出身者を避けていたり、「産業医で有名な某医大は、熱意はあっても考えが画一的で、柔軟な対応ができない」といった偏見で採用されないケースもあります。
もちろん、学歴ではその人柄や能力をはかることはできないでしょうが、書類選考を行う上で、学歴も重要視されることはあります。
3) 精神科出身者の希望
現在、メンタルヘルス疾患者の対応が急務となっているところもあり、「ぜひ、精神科出身者を採りたい」という企業もあります。その際、元精神科医の方が優先され、内科出身者などが落とされる、というケースがあります。
この点は、もしかしたら産業医としての実務経験がある程度長ければカバーできる点かもしれませんが、やはり専門性を重視する企業は多いです。
以上です。
相手が企業ということもあり、病院以上に履歴書の経歴、学歴などを厳しく選定されるのは覚悟しておいた方がいいです。そのため、安易に退職・入職は行わないことなどを心がけていただければと存じます。