産業医の求人票の重要な「裏」を読み取る3つの方法「年収、求人の多い会社、担当者のレスポンス」

産業医求人の情報を得ようとしたら、エージェントから渡された求人票が頼りになります。ですが、書かれている通りになるかというと、そうではなく、その「裏」を読まなくてはなりません。

全て確認できればそれに越したことはありませんが、なかなかそうはいきません。また、「こうしたところは、少し警戒した方がいい」ということもあります。

今回は、そうした求人票の読み取り方についてご紹介したいと思います。

1) 年収

年収も、実は求人票の額面通りの額がもらえるかと思っていると、そうではありません。モデルケースとして、その年収が書かれているだけであり、その想定から外れていると、当然ながら減額されたりします。

たとえば、「40代、産業医経験年数5年以上」ということで想定されていると、「30代」であれば当然それを下回りますし、産業医経験年数が満たなければ、減額対象の条件となります。

また、企業は当然ながら「払う額が少なければ少ないほどいい」ということで、何かと交渉してくるという傾向にあります。

他にも、「最初の1年間は嘱託契約、時給制で」といったところもあり、最初にその条件が記載されていない、なんてこともありました(結構な大手企業ですよ)。

額面通りの年収を期待して、「その年収なら…」と思って決めてしまうと、痛い目を見ることになりかねませんので、ご注意を。

2) 関連会社を含め、求人が多い企業に要注意

産業医の待遇は、当然のことながら、その企業の経営が上向きか下向きかで異なってきます。年収がカットされたり、「人員削減の煽りを受けて、保健師が減って業務上、困ったことになったり…」などということもあり得ます。

そのため、会社の経営状態が悪化していると、産業医が関連会社を含め、沈む船から逃げ出すかのように、退職するケースがあります。その場合、求人票にたびたびその会社の名前が登場し、「あれ、ここもあの関連会社か…」といったことがあります。

たとえば、私が転職活動を行った際、企業・Tで長年に渡る粉飾が発覚し、会社経営上、大きな問題が起きておりました。そのため、TおよびTの関連会社に多くの産業医求人が出ていた、という傾向があり、「これは避けようかな…」と思いました。

3) 人事担当者に質問してレスポンスを見る

求人に関して、担当者に対し、人材紹介会社を介して質問をしてみてください。内容は問いません。そのレスポンスの良さで、入職してからの処遇に関してある程度推し量れる部分があります。

対応がよく、スピーディーにレスポンスを返してくれるようであれば、その会社は入職した際にも、快く迎え入れてくれる可能性が高いと考えられます。その一方で、対応がイマイチで、レスポンスも悪いところだと、入職してから「あ、こういうところなんだ…」と幻滅することがあるかもしれません。

入職後、仕事をするための準備期間や、慣れるまでの時間の中で、そうしたやりとり、対応などは非常に重要です。どんな企業なのかというのを推測するためにも、面談前に質問してレスポンスを見るのは意外と重要なことです。

以上です。
求人票だけでは判断しかねる部分というのは少なからずあり、しっかりと見極めることが重要です。私も、面接の場で初めて言われることが結構あり、特に年収は再確認することが大切だと思いました。

さらに、人事担当者のレスポンスなどは入職後にも重要なことですので、もし入職を希望される企業がありましたら、質問してみることをオススメしたいと思います。

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