産業医の転職活動で「思っていたのと違う…」とならないためにチェックしたい4つのポイント

人材紹介会社に「こんな条件で求人先を探して欲しい」と依頼すると、簡単な病院・企業の情報や年収、待遇などを記載したリストを出してくれます。その中で「ここに入職したい」と希望を出すわけですが、特に産業医として入職する場合、注意すべき点があります。今回は特に、「ここ要注意です」というポイントについて書いてみたいと思います。

1) 「年収」に注意

産業医ですと、臨床医と違って「時給制」のところがあります。ですので、「年収」として提示されていても、「実は”理論値”であって実際は異なります」ということがあります。

要は、「夏季休暇や祝日、年末年始も入れて働き続けた場合、この年収ですけど、実際はこの低くなります」ということです。「年収1,100万、ここにしようかな」と思っても、実際は1,000万円に届かないというケースがあるわけです。

「年俸制」なのか「時給制」なのかは、まずしっかりと確認しましょう。実は私も、面接を受けに行って始めて「時給制でお願いしたいんですけど」などと言われて面食らってしまった経験があります。あらかじめ、人材紹介会社に確認してもらった方が良いでしょう。

2) 契約はどうなっていますか?

基本的に産業医は、1年ごとの契約更新となるところが多く、臨床医に比べれば不安定と言わざるを得ないでしょう。ですがそこで、「1年更新」なのか「いつでも契約打ち切りできる”非正規雇用社員”」なのかの違いは大きいです。

また、中には「基本的には10年以上、長く働いてくださる先生を希望しています」というところもあります。ですので、「何年くらい働けるのか」といったことも確認しておくことは重要だと思います。

3) 研究日とバイト先の曜日との兼ね合い

産業医ですと、「週4日勤務、1日は研究日」という企業が多いです。そこで、「1日は非常勤医師として外来を担当している」という先生が多いと思います。

その外来担当している曜日が金曜日だとした場合、産業医としての勤め先から「金曜だけは必ず出てください」と言われたら、その外来バイトが継続困難となるケースがあるわけです。

「研究日、金曜日にしていただくことは可能ですか?」などと、あらかじめ聞いておいた方がいいでしょう。

4) 診療所併設の有無

診療所併設の企業であったりするところもあり、「外来を週に○コマお願いすることがあります」といったことを言われることもあったりします。

「産業医として勤務」だけを望んでいるのに、外来を担当し、なおかつその外来が結構な人数の患者さんを診ることになったりする場合もあるわけで、「思っていたのと違う」となることもあります。

診療所併設の有無は基本的に書いてあるところが多いですが、書いてなくても、面接前に確認をとった方が良さそうですね。

以上です。
産業医としての入職先を考える際、ぜひこうしたポイントをチェックしていただき、面接などの際に「思ったのと違う!」とならないようにしていただきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました