「一人前の臨床医になりたいなら、卒後最低10年は急性期病院で研鑽せよ」なんてことを言ったりしますが、本当にそんなに必要なんでしょうか。
中には、「急性期疾患をとにかく診たい!」という先生もおり、「当直、救急対応、オンコール、いつでもなんでもござれ」という感じかもしれませんが、皆さんそうとは限りません。
もちろん、3次救急病院で得るものも多いでしょう。初期研修から後期研修を急性期疾患の多い病院で過ごすのは大切なことかも知れません。ですが、「急性期を診たいわけではない。じっくりゆっくり、慢性期を診たい」という先生が、10年我慢し続けなければならないとは思えないわけです。
そもそも、急性期疾患を診るのに必要な知識・手技や、慢性期疾患を診るのに必要なそれは同じではありません。「将来、慢性期病院で長く勤めたい」「リハビリテーション病院で勤めたい」という方にとって、救急病院に居続けるのは、必ずしもプラスではないと考えられます。
「専門医をとったから」「家族との時間を大事にしたい」「もう急性期を診るのは疲れたから」「後に救急病院に戻るかもしれないけど、一休みしたい」といった様々なタイミングがあると思いますが、それぞれの選んだ「転職したい」と思った時期に転職を行うということで、全て正解だと思います。
無理をして10年、3次救急病院に居続ける必要はないと思いますよ。私を含め、心身を摩耗して働くことが苦手な人もいます。その人にはその人に合った仕事があり、全て画一的に道を決めなければならないということはないと思います。
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