初期研修医の皆さんは、診療科で迷ってらっしゃるかもしれませんね。内科/外科/マイナー科といったことは決めていても、「将来どこの科にするのか」といったことを研修前からハッキリ決めていて、一度も迷わないなんて人は少ないんじゃないですかね。
かくいう私も研修中に悩んでいました。内科医というのは決まってましたが、循環器、呼吸器、神経内科などで悩んで、なかなか決められませんでした。その中で呼吸器科を決めた理由は、その科に所属する医師が結構な数おり、直属の指導医との年齢差が離れすぎておらず、働きやすい環境だったからです。
一方、循環器科は人の出入りが激しく、上司との年齢差がかなり離れていました。若手もなかなか寄り付かない雰囲気。神経内科は、それに輪をかけて医師数が少なく、オンコールで頻繁に呼び出されるのが目に見えてました。
…という消去法的な決定方法でした。「好きなこと」から選んでいたら、神経内科だった可能性もあります。ですが、長くは続かなかったでしょうね。
転職先の病院を選ぶ際も、どうようなことが言えると思います。「この点が好き!」ということで病院を選ぶと痛い目に遭います。「年収が良い!」だけで病院を選ぶと、働きだした途端、どんなことが待ち受けているか、考えただけでも恐ろしい(笑)
しっかりと、人員は足りているのか、実際の働く様子を想像して不都合がないかなど、地に足の着いた判断をすべきだと思います。
「好きなこと」から診療科や転職先の病院を選ぶと失敗しますよ。