私は後期研修医の時に産業医となっておりますので、30歳そこそこで転身したということになります。そこで、実際にどのような労働条件・年収で働いていたのかということに興味があり、「いくらもらってたの?」「どんな感じで働いていたの?」と質問されることが結構ありました
やはり「産業医になろう」とお考えということでしたら、そうした働き方、年収といったところが気になるようですね。いくらQOMYが良いと聞いていても、実際のそうした点が明らかにならないと動こうとは思えませんものね。
今回の記事では、以前勤務していた私の一社目、ニ社目の業種・労働条件・年収について書いてみたいと思います。
一社目の業種・労働条件・年収
一社目は、製造業の企業でした。しかしながら、工場と本社は別のエリアにあったため、工場の担当からは外れていました。そのため、実質はオフィスワーカーが勤務されている会社に入職したような状況でしょうか。
なお、本社の他に子会社が併設している企業であり、実質、その2社の産業医になっていました。
そこで、
・勤務日数、時間:週4日勤務、9:00-18:00
・年収:1000万円
という条件で働いていました。土日は完全休みでしたが、祝日は工場が稼働していたので勤務することになっていました。
一社目はこのような形で勤務しており、今振り返って考えてみると、これでも「結構長い時間働いていたんだな」という印象です。
プラスして週1回の非常勤外来バイトをしていて、約1400万円というのが年収となっています。後期研修医時代はバイトNGでしたので、産業医になって年収が増えたという結果です。
ニ社目の業種・労働条件・年収
産業医3年目の時に転職し、結構な金融系の大企業に入職しました。3人の産業医、3人の保健師が在籍しており、その時の勤務条件や年収は、
・勤務日数、時間:週4日勤務、9:30-17:00
・年収:1年目 1050万円→3年目 1100万円
でした。勤務時間が減り、なおかつ年収がわずかながら上がっているので、若干のステップアップはしていると考えられます。残業もほぼなく、こちらの会社は土日・祝日全て休みでした。
なお、子会社・関連会社を4社受け持つことになっており、業種・業態の異なる企業を様々に経験できたので、その点は非常によかったと思っています。
以上です。
今、過酷な状況で勤務されている専攻医の方々は、「なんだそのホワイト過ぎる環境は」と思われるかもしれませんが、実際のところこのような感じです。
リクルートドクターズキャリア[PR]などの求人紹介会社の産業医求人を見ていても、おおよそこういった条件から外れていないと思います。もし産業医という仕事にご興味ありましたら、まずは転職エージェントにご相談の上、求人紹介を受けてみてはいかがでしょうか。