専属産業医のバイトにおけるデメリットと「私なりの考え方」による対応策

産業医の中でも、特定の企業と契約して勤務する「専属産業医」(従業員数が常時1000人以上の事業場、または500人以上の有害業務を扱う事業場では、専属産業医の選任が義務付けられています)、もしくは比較的小規模の事業場に月1~数回訪問する「嘱託産業医」という違いがあります。

専属産業医のデメリットとしては、他の企業と契約して「嘱託産業医」として兼業できない点です(いくつかの条件はありますが、ざっくり言いますと契約している会社の関連会社等はOK)。

今回はこうしたデメリットについて、「私なりの考え方」を書いてみたいと思います。もちろん、それを推奨しているわけではなく、私なりの「生存戦略」だと思ってお読みいただければと思います。

専属産業医の年収について

専属産業医の年収で言いますと、やはりそれ単体では臨床医よりも低くなります(一部のトップ産業医は除く)。その点、「嘱託産業医のバイトができない」ということになるのは痛いところです。

超大手企業の「関東エリアを統括する産業医」などですと、それこそ2千万円超えも珍しくないそうですが、平均的には週5勤務でも年収1500万円を下回ることが多いと思います。

では、「もう少し年収アップを目指したい」あるいは「産業医としての勤務だけで埋まらない時間を有効活用」したいということになりますと、やはり「臨床系のバイトをする」ということになると思います。

いきなり初期研修医から産業医になった、という方はあまりいないでしょうから、昔とった杵柄ではないですが、「元内科医」として外来の非常勤バイトを行う、というようなことになると思います。

「バイト」探しでの難しさ

最近、私も内科外来の非常勤バイトを探すことになったわけですが、そこで「書類選考段階で門前払い」をされることが多いことに結構なショックを受けました。

当然と言えば当然ですが、そうした求人を出しているクリニックなり病院なりは、しっかりと「内科で常勤医をしているドクター」を探しているので、いくら非常勤の内科バイトを続けているようなドクターでも、「門前払い」になるわけです。

募集条件のところにわざわざ「非常勤で勤務している医師はNG。常勤の勤務医として勤務している医師を希望」とはっきり明記しているクリニックもありました。

このあたり、専属産業医としてのデメリットを痛感したわけで、私としては「あ、臨床バイトを探して、続けていくのは今後さらに厳しくなるのかもな」と思った次第です。

私なりに出した結論

後期研修医でドロップアウトとしたとは言え内科医だったこと、また非常勤外来のバイトを続けてきたことで「内科外来でのバイトを」と探していたわけですが、上記のように「臨床から離れた」期間が長くなっていることが足かせとなり、バイト探しが難しくなっていました。

そこで、「ならば、経験・経歴不問で参入できるバイト、しかも高単価なバイトはないか?」と考えていったところ、「自由診療バイト」をやってみようかと考えるようになりました。

このきっかけとなったのが、知人である産業医と話をしていて、「バイトってどうしてます?」という話題になったところで、「脱毛の問診バイトをしている」と聞いたことでした。

その産業医も元内科医でありますが、やはり臨床から離れている期間が長くなり、結果として「自由診療をやってみようか」となったそうです。

私自身、AGAのオンライン診療バイトをやっているということもあり、「そうか、やっぱりそちらにシフトした方が働きやすいのかもな。内科外来バイトにそんなにこだわりもあるわけじゃないし」ということで、今やバイトはAGA診療と脱毛問診になりました。

自由診療にシフトした結果

AGA診療は元々、水が合っている感じがしており、オンラインでの自宅バイトということもあって楽しく続けられています。また、脱毛問診のバイトも始めましたが、問題なく続けられそうです。

自由診療ならではの「接遇・接客」にも元々、抵抗感はないタイプですので、そのあたりも功を奏しているのかもしれません。

手技を求められるような業務は、やはりリスキーかなと思って避けているわけですが、現在のところ私は、このような産業医+自由診療という働き方をしております。

もちろん、全ての産業医の皆さんにおすすめできるものではないと思いますが、臨床バイトの選択、特に自分の希望条件と合致したところのバイトが見つからないと悩んでおられるようでしたら、私のような働き方も検討してみてはいかがでしょうか。

私の場合、求人はリクルートドクターズキャリア[PR]や、医師バイトドットコム[PR]で探しております。ご興味がありましたら、どのような条件の求人があるかをまずは見てみてはいかがでしょうか。

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