私は後期研修医の時、それこそ退職する寸前は毎日の用に「辞めたい、辞めたい…」と思っていました。結果として退職し、しばらくしてから産業医に転職していますが、過去を振り返ってみて、そのような流れで転職できてよかったなと思っています。
実際、私は勤務中に転職活動を行い、内定をもらっていますがそれを辞退してしまっています。というのも、「仕事を辞めたい」という動機のみで転職をすると、失敗する確率が高くなってしまうからです。
今回の記事では、その理由と、私と同様に「仕事を辞めたい」と思っておられるドクターが転職を失敗しないようにするにはどのようにすべきなのか、ということについて書いてみたいと思います。
「辞めたい」という気持ちが先行してしまう時の心理
当直や時間外の呼び出し、クレーマーめいた患者さん・その家族の相手をしなければならないというストレス、医長・上級医からのお説教などなど…本当、後期研修の時は毎日のようにため息をついていたのを覚えています。
毎日のように「辞めたい」と思っていましたし、飲みにいった友人にもそう漏らしていました。それで私は転職活動を行うようになるわけですが、ただ単にその時は「今の環境から抜け出せる=時間外の問い合わせや呼び出しが少なく、当直もない」という働き方を模索していました。
「目的」や「希望条件」の設定が大事な理由
何の目的で転職をするのか、ということを考え、そして「絶対に外せない条件(Must)は何なのか、あったら嬉しい条件は何なのか(want)」ということを列挙していくことが転職活動の第一歩と言われています。
こうした「指針」がないと転職活動で迷子になってしまいがちですし、たとえ転職をしても後悔をしやすくなってしまいます。というのも、入職した後に「なんで転職したんだっけ…」と分からなくなってしまうからです。
焦りも失敗しやすい要因
「早く今の職場を辞めたい」という心理状態にありますと、焦りも生じやすくなってしまいます。結果、希望の条件が満たされていないにも関わらず、「この求人でいっか」と思って、妥協をするということにもなりかねません。
また、「好条件の求人が出るまで待つ」という考えになりにくいことも問題です。求人も多く出るシーズン(4月入職のため、11月~1月に求人は多くなりやすい)もあれば、「閑散期」もあります。
以上です。
特に「初めての転職」でありますと、自分本位の転職をしてしまい、失敗する可能性が高いです。その点、転職についての知識を持っているアドバイザーとしっかり相談しつつ、転職活動を進めることが勧められます。
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