最近の医学生や研修医への指導に困ってしまう理由-「見て学べ」は通用しません

医学生や研修医へ指導する際、「やりにくさ」を感じる先生方も結構いらっしゃるようですね。

ポリクリ(最近ではベッドサイドラーニングって言うらしいですけどね)や研修をしに来る学生や、研修医は消極的で、ともすれば「つまらなそうにしている」「ぼんやり見ているだけ」らしいのです。

そこで「ぼんやりしてるな!」「遊びにきてるのか?」などと言えば即刻問題になる世の中です。かと言って、そのまま「研修が終わるまで待つだけ」では、研修施設の評判に関わってきます。

単に「時代のせい」「ゆとり世代だから」と言ってしまうのは簡単ですが、こうした医学生/研修医、指導医とのギャップ、やりづらさが生じるには理由があります。

現在の学生は、受験もそうですが、授業においてもシステマチックに勉強を行っています。そのため、知識は十分にありますが、「見て学ぶ」「自ら積極的に研修に参加する」といった姿勢には乏しい傾向にあります。

結果、外科系に多いのですが、「見て学ぶ」「自ら動くことを期待する」方式の研修ですと、やはり学生や研修医は「ぼんやり」としてしまうわけです。悲しいかな、「見て学ぶ、経験を積める」といったことは、あまり引きがないんですよね。

一方で、学生や研修医の期待していることは、「体系的な知識を得たい」「経験より知識」といったことですので、「講義めいた説明」「読影講座」などを織り交ぜると、満足度は高くなります。

ただ、昔気質の先生ですと、「なんで俺がそんなことまでしてやらねばならんのだ。昔は、見て学んだんだ!」と反発されるかもしれません。もしかしたら後進の指導自体を苦痛に思われていらっしゃるかもしれませんね。

そうした先生にとっては、診療に専念できる病院で勤務を行うといった手もあるでしょうね。「リクルートドクターズキャリア[PR]」といった転職支援会社にご相談いただいてはいかがでしょうか。

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