ドロッポ医になって「むしろストレスを溜めてしまう」医師の3つの特徴

ドロッポ医とは、常勤勤務医からドロップアウトして、専門性の高くない非常勤・スポットバイトなどで食いつないでいく医師のことです。ここでは、専門医資格や専門的な知識・技能でバリバリとフリーで稼いでいるような方は、「フリーランス」として分けたいと思います。

ドロッポ医生活は、私も後期研修医をドロップアウトしてしばらく経験していましたが、「二度とあんな生活は御免」と思っています。というのも、自由を謳歌するはずのドロッポ医生活に「むしろストレスを溜めてしまった」からです。

ただ、逆にドロッポ医生活を楽しんでおられる方もいます。その違いは何なのか、という点に焦点を当てて今回の記事を書いてみたいと思います。

「将来への不安・心配」が強い

「いざとなれば頼れる実家がある」「元々、楽観的な性格で今が楽しければそれでいい」というような方でしたら、ドロッポ医生活を続けていても問題ないかな、と思うわけですが、私はそうではありませんでした。

ちょうど彼女と結婚しようかという時期でもありましたし、「このまま気ままにドロッポ医生活を続けるわけにもいかないよな…」ということも理由としてはありました。

とにかく、安定的な収入があり、福利厚生も十分にある…というような後期研修医の生活から一変し、「収入はあっても波がある」「休んだところで有給や補償もない」というようなことがたまらなく不安でした。

とにかく「希望条件に見合う求人がない…」と焦って、「応募できてもすでに充足」といった状況が続くことがストレスでした。この不安や焦りというのは耐えられません。

この点、元々の経済的な余裕や性格に大きくよるところだと思いますが、「将来への不安・心配」が強いような方ですと、ドロッポ医生活は向かないと思います。

「同期と自分」をついつい比較してしまいがち

同期や、同僚のドクターを自分とついつい比較してしまうような人ですと、この点もドロッポ医には向いていないと思います。

私の場合も、ついつい同級生や医局のドクターたちのことと今の自分の現状を比較してしまい、自己嫌悪に陥っていました。現在ですと、SNSもありますので、より自分と他のドクターを比べてしまう傾向にあるのではないでしょうか。

「そんなこと関係ない。自分は自分」と思えて、あまり比較するようなことがない、ということでしたらそのような点は問題ありませんが、「自分なんて…」と思うような方でしたら、やめておいた方が賢明だと思います。

プライベートをさほど謳歌できないタイプ

「仕事よりも、とにかくプライベート!」というタイプで、ヒマがあればディズニーランドに行ったり、旅行に行ったりと、とにかく趣味や事業など、プライベートで打ち込めることがあるタイプの方でしたら、常勤医の頃にはあまりなかった余暇の時間を楽しめると思います。

ですが、私の場合は「旅行はたまに行ければいい。時間を忘れて没頭できるような趣味も…特にない」というようなタイプで、お酒を飲みながらゲームをすることぐらいしかあり余る時間を潰せませんでした。

最初の2週間ぐらいは楽しかったですが、それも飽きてしまっていました。この点も、「ある程度は常勤で仕事がある」状況の方が過ごしやすいタイプだと思っております。

以上です。
常勤の時には、たしかにドロッポ医生活に憧れてもいました。しかしながら、それも長くは続けられませんでしたし、続けたいとも思っておりません。

もし同様に「ドロッポ医生活ってあんまり良いものじゃないかもな…」と思われるようでしたら、ぜひ「無理なく働ける条件」での常勤医として勤務する転職をご検討いただいてはいかがでしょうか。

「勤務医はちょっと…」ということでしたら、産業医として勤務してみる、というのもいいと思います。リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアに相談していただければ、求人を紹介してもらえますので、まずは「どんな求人があるのか」ということで相談してみてはいかがでしょうか。

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