常勤産業医として勤務する上で、「週3日勤務」「週4日勤務」「週5日勤務」など、ご自分で働き方を選べる企業があります。そのような場合、「何日勤務を選べばいいの?」と迷ってしまわれるかもしれません。
そこは「勤務日数なんか短ければ短いほどいいだろ」と単純に言えるわけでもなく、それぞれメリットとデメリットがあります。
今回の記事では、そんな「週3・4・5日勤務のどれを選択すべき?」という問題について書いてみたいと思います。
週3日勤務のメリット・デメリット
週3日勤務のメリットは、なんと言っても単純に週に2日休日が増えるわけで、その点は非常に大きなメリットです。
私も現在、週3日勤務であり、1日非常勤外来のバイトをしており、1日はフリーとしています。人によっては「もう1日バイトを増やす」こともできるわけで、やり方によっては産業医だけよりかなり収入を増やすことができるかもしれません。
平日に休めることで、「空いている日にディズニーランドに行く」なんてことも結構できたりします。この点はディズニー好きにとっては非常に大きなメリットだったりします。
ただ、デメリットもあります。こちらの記事
にも書いておりますが、週の所定労働時間が「20時間未満」の場合、社会保険の加入条件を満たさず、健康保険を「国民健康保険」などに加入する必要が出てくることもあります。実際、私の場合も加入条件を満たさず(1日6時間勤務です)、企業の健康保険には加入できずに国民健康保険へ加入する必要がありました。
ただ、週3日勤務でも加入できる場合があり、この点はぜひ入職前にご確認しておく必要があると思います。
また、やはり週4日・5日勤務に比べて産業医としての収入は低下する傾向にあると思います。年間の給与1000万円を切る可能性も高いため、「バイトすることを前提」にはなると思います。
週4日勤務のメリット・デメリット
週4日勤務は、社会保険にも入れるでしょうし、産業医としての収入も納得できる額にもなるでしょうし、さらには「1日バイトに当てられる」ということもあって、とてもバランスの良い働き方かな、と思っています。
未経験から産業医になるという場合、産業医としての経験をしっかりと積むことも考え、私としては「週4日勤務」が一番妥当な働き方かな、と思います。
週5日勤務のメリット・デメリット
週5日勤務は、なんと言っても給与面では高くなる傾向にあります。当然ながら週3・4日勤務より勤務日数が多いわけで、当然と言えば当然です。
企業によっては、「副業(バイト)禁止」でなおかつ「週5日勤務が基本」というところもあります。「別にバイトしたくないし、そこそこの給料もらえればそれでいい」という場合は、こうした働き方もよろしいのではないでしょうか。「産業医以外、もう臨床には携わりたくない」という場合も、週5勤務で働くというメリットはあると思います。
一方で、「もう少し年収をアップさせたい」という場合、平日1日がバイトに当てられないのは結構痛いです。この点、大きな機会損失となりうると思いますので、デメリットと言えると思います。ただ、この点はやはり上記のような方もおられるので、考え方の違いというところかもしれませんね。
以上です。
産業医としての働き方は「勤務日数固定」というわけではなく、「交渉次第」というとことも結構あったりします。応募する前に、事前に確認・相談したいということでしたら、ぜひ
などの転職エージェントにご相談いただければと思います。