専攻医から「産業医として生きていく」ためにやっておきたい3つの準備

私も後期研修医の時にドロップアウトして産業医へ転職しておりますので、その時の不安や心配たるや、とても大きかったのを覚えております。

しかしながら、それでもなんとか10数年、産業医として勤務を続けられているということもありますので、まぁなんとか「産業医として生きていく」ということができているのかなと思っております。

振り返ってみますと、幸運にも私が転職したタイミングは自分にとってなかなか良く、だからこそ続けられているのかな、と思っております。そこで今回の記事では、専攻医から「産業医として生きていく」ためにやっておきたい3つの準備と題して、専攻医の内に準備しておきたいことについて書いてみたいと思います。

バイト、やれそうですか?

「いきなりバイトの話?」と思われるかもしれませんが、産業医は実は勤務医ほど安定した職業ではありません。

産業医の求人を見ていただければ分かると思いますが、「一年間での更新制」の企業が多いです。つまりは、「契約更新をしなければ、はいそれまでよ(=端的に言ってクビ)」ということになります(社員として雇用するところもありますが、稀です)。ですので、「バイトをして、不意のクビに備える」ということはとても重要なことだと思います。

また、産業医の求人によっては、「勤務医よりも年収が低くなる」こともありえますので、その穴を埋めるためにバイトを併用するという意味もあります。

私の場合は、内科医として後期研修をしており、「なんとか外来を一人で担当できる」というレベルであったため、非常勤外来のバイトができております。やはりその他のバイトなどと比べますと、時給は良い方かなと思いますので、この点は良かったです。

それぞれの科で「割の良いバイトができるレベル」というのは異なるでしょうけども、せっかくバイトするなら時給の良い方がよろしいかと思いますので、そのタイミングを見極めて転職する、というのも重要なことだと思います。

「ルールが違う世界」に飛び込むという覚悟

病院と企業では、やはり「ルールが違う世界」と考えておいた方がいいと思います。以前、

勤務医から産業医になる上で、経費や勤務についての社内規定をしっかり守ることは重要だという話
勤務医から産業医になった方で、「病院ではうるさいことを言われなかったのに…」と愚痴っていた方がおられました。「前の病院では、交通費を実際より高めに申請していても文句言われなかったのに、企業では訂正を求められた」とのことです。 「え?そ...

こちらの記事にも書いておりますが、「医師だから、他の社員と違って特別扱いをしてくれるはず」などと甘い考えておりますと、痛い目を見る可能性があります。

昨今の産業医求人では、「人事労務担当の社員、保健師と協調して働いていただける方、コミュニケーションを重視していただける方」という産業医が求められていることからも「会社内にしっかり溶け込んで、社員の健康・安全のために行動してくれる人」を目指す必要があると思われます。

認定産業医の資格取得・転職活動は在職中に

ここが一番の山場で大変なところですが、認定産業医に必要な50単位の取得および申請、そして、産業医になるための転職活動は、やはり在職中にできればしておいた方がいいと思います。

「退職してから転職活動すればいいや」と私も思って、後先考えずに「とりあえず辞めよう」ということをやってしまいましたが、やはり「給料がなくなる」という心理的なプレッシャーは想像以上でした。

さらに言えば、「あまり好条件の求人がないから、今はまだ待つ」ということがしにくいため、やはり転職活動も在職中にして、「次が決まったら転職」ということをお考えいただいた方がいいと思います。

単位取得については、

【2022年度版】認定産業医になるための研修会・講習会・集中講座の探し方
認定産業医の資格を取得したいのに、「なかなか参加できる研修会が見つけられない」「集中講座で一気に単位をとりたいのに、なかなか予約できない」という先生方も多いのではないでしょうか。 「産業医になろう」と思っても、この「認定産業医になる」...
【2022年度版】認定産業医になるために必要な50単位が一気に取得できる講習会(研修会)
認定産業医になるためには、以下の50単位以上が必要となっております。 ・前期研修:14単位以上 ・基礎研修会 実地研修:10単位以上 ・後期研修:26単位以上   =合計 50単位以上 もちろん、一つずつコツコツと単位を集めて...

こちらをご参照いただけますと幸いです。また、転職活動については、まずはリクルートドクターズキャリアエムスリーキャリアの転職エージェントに相談を行い、産業医未経験でも受け入れ可能な求人としては、どのようなものがあるのか教えてもらうことから始めてみてはいかがでしょうか。

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