【産業医 超初心者向け】産業医として意識したい「キャリアアップ」のための3つのポイント

臨床医ですと、周りに先輩や上司がいるためなんとなく「専攻医○年目までに内科認定医を取得して、△年目までに専門医資格を取得して、その後□年でサブスペ資格を取得して…」といった、とりあえずの目標が分かりやすいのではないでしょうか。

ところが、産業医ですと周囲にあまり参考となるキャリアモデルとなる先輩や上司がおらず、「どんなキャリアアップを図っていったらいいんだろう?」と思われるかもしれません。

そこで今回、あくまで産業医の超初心者向けとしてですが、産業医としての「キャリアアップ」のための3つのポイントについて書いてみたいと思います。

産業医になりたてでの注意点

私自身、後悔しているポイントですが、産業医になってたった6年の間に2回転職してしまっています。一社目は3年目を迎える前に「次年度は契約更新をしない」と企業側から宣告されてしまい、ニ社目は3年ちょっとで自己都合退職しています。

短期間で転職してしまっているということですと、やはりキャリア上はあまり好ましくないと思われますので、あまり頻繁に転職を繰り返すというのは避けたほうがよろしいかと思います。

また、最初の転職ほど、産業医・保健師が複数名いるところで「仕事を覚える」ということを意識しておいた方がいいと思います。私は一社目、産業医一名体制での企業で勤務していたということもあり、かなり我流で自分勝手に仕事をしてしまっていました。

この点、複数名の産業医・保健師がいるニ社目で大変痛い目に遭いましたので、最初ほどどういった企業で勤務するかは考えておいた方がよろしいかと思います。

労働衛生コンサルタント資格の取得

産業医として、取得しておいた方がいい資格としては労働衛生コンサルタントがあります。その資格取得のタイミングとしては、産業医4~5年目が私としてはオススメだと思います。

その理由としては、
1) 認定産業医の更新のタイミングで「産業医学講習会」を受講して単位を取得すると、労働衛生コンサルタント試験の筆記試験が全て免除→口述試験のみとなる。

2) 産業医として4~5年勤務してある程度の経験・知識があると、労働衛生コンサルタント試験口述試験対策が楽になる。

ということが挙げられます。ですので、産業医4~5年目の認定産業医の更新のタイミングを狙って労働衛生コンサルタント資格の取得を行う、というのが私としては最適解かなと思っています。

勤務しやすい企業への転職を検討

上記のニ点をクリアしてきた段階で、「産業医としての下積み」は終了した状態になってきていると思います。そうなりますと、あとは「勤務しやすい企業で働く」ことを検討していくのはどうでしょうか。

「まだまだ産業医としてヒヨッコ。バリバリと働いて経験を積むべきだ!」というご意見もあるかと思いますが、あくまで臨床医ドロッポ組へのアドバイスということでご容赦下さい。

私の場合、
・産業医の複数名いる大企業は向いていない。

・小規模の企業で、なおかつ先進的で変革を求めるカルチャー(イケイケドンドンなノリ)よりは、やや古風で安定的な業種の企業が好き。

・あまり支社や子会社が多くなく、外出・出張が少ないほうがいい。

ということがわかり、現在の企業に落ち着きました。今のところとても勤務しやすいと感じておりますので、自分にはどのような企業が向いているのか、しっかりと分析してから転職することをオススメします。

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その理由としては、

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私は元々、頼れる人脈・コネもありませんでしたので、「臨床医から産業医」や「産業医から産業医」への計3回の転職全てを、医師の転職支援会社を利用しています。 特に初回の転職は未経験である中、常勤産業医へ転職するということもあり、なかなかに困難で...

に書いておりますので、ご興味がありましたらお読みいただければと思います。

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