医師の当直を「何歳までするべきなのか?」「いつから免除にすべきか?」という問題

医師の当直、特に三次救急病院で救急隊からの診療要請もあるようなところですと、寝当直とは異なって眠れない、体力・気力をかなり削られつつ翌日も勤務…ということになる可能性が高くなりますね。

30代の若い時にはある程度の無理がききますが、それが40代、50代となってくるとさすがにしんどくなってくるのではないでしょうか。そのため、「年齢制限がある」という施設がほとんどと思いきや、実際は年齢制限が明確にあるのは27%(年齢、年齢+役職での制限)だそうです。

「夜間当直の制限」について | Medpeer

医師数が少ない病院ですと、50代であっても「当直の駆り出されてしまう」ということのようです。また、診療科によっても「内科は免除でも、小児科・産婦人科は当直制限なし」といったことがあるようです。

また、年齢制限があるところですと、早い施設ですと「45歳以上で免除」というところもあったり、「50歳以上で日直月1回のみ、55歳以上で免除」といった段階的に制限していくところもあるようです。

あるいは、50歳で一応の制限がありますが、選択性で「希望する医師は当直を継続する」というところもあるようですね。「はっきりとした取り決めはない」「なんとなく決まっているが、明文化はされていない」という施設も結構あるようです。

また、入職時の契約が個々のドクターで異なり、「当直回数が人によって異なる」という病院もあるようです。こうなるとかなりややこしくなりますね。

はっきりと「何歳まで」と決められていると分かりやすいですが、その一方で「当直を回せる医師数が十分に揃っている」病院・診療科ではない場合、勤務する限り当直があるということになる可能性が高いです。

ある程度の年齢となり、その時点で病院側と交渉して「当直なし」とすることもできるかもしれませんが、「自分より年上のドクターが当直をしている」ということになると、なかなかそれを言い出せなかったり、交渉して認められても気まずい思いをする可能性もありますね。

当直がしんどくなって、「月の回数を減らして欲しい」「免除して欲しい」ということでしたら、まずはやはり病院側との交渉ということになると思います。ですが、上記の通り、それを許すマンパワーが十分にあるか、あるいは他の(特に自分より年上の)ドクターが許容するかという問題がありますね。

病院側と交渉決裂し、それでも当直を減らしたい、なくしたいということでしたら、やはり転職するよりほかはないということになると思います。ただ、他の勤務条件は変えず、同じような仕事を続けたいということでしたら、それはまた求人先との交渉ということになると思います。

その点、求人探しや自分で交渉を行っていくというのはなかなか難しいです。そんな時こそ、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントが力になってくれると思いますので、まずはご相談なさってはいかがでしょうか。

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