転職を「家族に納得してもらう」ために踏まえておきたい3つのポイント【医師転職】

転職は、自分だけでなく家族にとっても大きな問題です。家計に響く可能性もありますし、転職で「今の職場以上に合わない」ところに入職してしまい、すぐに再転職…なんてこともありうるわけです。

「変化はすべからくストレス」となりうるわけですし、その転職という大きな変化に家族が不安に思うのは当然のことだと思います。では、その転職を「家族(特に妻・夫)に納得してもらう」ためにどうしたらいいのかということですが、私としては以下の3つのようなポイントがあると思っています。

まず第一に「ゆでガエル方式」をとることです。熱湯が入った鍋にいきなり放り込まれるとカエルは飛び出しますが、徐々に水を温めていって熱湯になると、なかなかカエルは反応できずにゆでガエルになってしまうというあれです。

「転職する!」と熱湯にいきなり放り込むのは反発を招きやすいです。そこで、「実は今、職場でこんなことを不満に思ってて」「残業や呼び出しに体力がもう追いついていかなくて…」「上司と反りが合わずに大変で…」など、どのような不満を現職場で抱えているのかを伝えることから始めて、次第に「転職したいと思っている」と切り出すと、「ワンクッション置くことになり、受け入れ体制も違うのではないでしょうか。

ただ、あまりにこうした話を立て続けにしたり、期間が短すぎるとあまり効果はないでしょうから、数日置きぐらいに何回かに分けて話をする必要があると思います。

次に、「事後報告はできるだけ避ける」ということです。反発を恐れて、事後報告にしてしまいますと、「あれ?私たちのことなんかどうでもよくて、結局自分で決めるんだな」と思われてしまいます。

「転職エージェントに相談しようと思うんだ」「求人としては、これとこれがあって、ここに応募してみようと思っているんだけど…」「この病院へ採用面接を受けに行ってみようと思う」などなど、重要な場面でできるだけ事後報告ではなく、事前に報告して話を進めることをオススメします。

最後に「インフォームド・コンセント」です。患者さんにはよくすることだと思いますが、家族にはあまり行いませんよね。ただ、「十分な情報を得た上での合意」は何せよ重要です。転職しようと思っている求人について、「転職して良い点、悪い点」について十分に説明しましょう。

「通勤時間は30分伸びてしまうけど、収入はアップする」「今ほど忙しくなくなったり、当直回数も減るが、収入もこの程度減る」…などなど、転職する上でのメリットやデメリットをしっかりと説明し、転職後のことをイメージしやすくすることも、納得してもらう上では必要なことだと思います。

以上です。
よく内定が得られても妻からNGが出て辞退する、というドクターもおられます。通称「妻ブロック」ですが、こうしたことが起きないように、上記のことを念頭に置いて転職活動を進めてはいかがでしょうか。

もし説得が難しそうでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントにアドバイスをもらったり、あるいは情報量のしっかりとした求人票をもらって家族に説明するといったこともオススメですので、ご利用いただいてはいかがでしょうか。

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