産業医として勤務するなら「昇給のある/なし」「昇給の条件」もチェックすべき理由

産業医の求人の中には、「昇給がある」企業と「昇給がなく固定」の企業があります。この点、「昇給が必ずあるもの」と思って入職して、実は「昇給がない」と判明したりすると、やはり不満に繋がりますので、まずその点はチェックしておくべきでしょう。

この「昇給がある/なし」はやはり企業によって異なっており、実は結構厄介な問題かな、と私として思っています。今回は、その「昇給」問題について書いてみたいと思います。

昇給のある/なしによる違い

ただ、「昇給がないより、当然あった方がいいだろ」と思うかもしれませんが、実はそうではないケースがあるのも、

産業医として「昇給がない」企業に勤務する意外なメリットとは
産業医に「昇給がある企業、ない企業」があるということについては、 に書きましたが、 ・昇給がない企業→入職した時の年俸が毎年支払われる。 ・昇給がある企業→毎年「働きぶり」を企業側が評価する。社員同様、目標を毎年設定し、上司によって業績が評...

こちらの記事で触れています。昇給がある企業ですと、毎年「働きぶり」を企業側が評価することになります。場合によっては「不当な評価だ」と感じることもあるかもしれないわけです。

ただ、昇給の条件が「医師の経験年数による」としている企業もあります。「医師5年目で年収800万円、昇給をしていって10年目には1100万円」といった感じです。この点、「働きぶりを企業が評価する」ということよりは、納得感があり、不満を感じるといったことは少ないのではないでしょうか。

産業医の「業績」をどう評価すべきか

そもそも、「産業医の業績評価」ってなかなか難しいものがあるのではないでしょうか。たとえば、「面談で対応したのべ人数で評価する」と言っても、それは産業医側で努力しようがないでしょうし、やたらにフォローアップのための面談回数を増やしたところで、それが果たして社員さんや会社のためになるかと考えれば疑問です。

「会社のために積極的に必要な提言を行う」ということでの評価を行うとした場合、提言したところで受け取り側の企業が「いや、そんなこと求めてないよ」と思うケースもあると思います。

企業側の課題があり、そこに対するアドバイス、提言といったことだったら産業医も行いやすいとは思いますが、「自分で課題を見つけて、解決する方法を持ってこい」というのは、「そんな無茶な」と思ってしまいます。

具体的な数値目標・設定が立てづらい中での評価ですので、産業医側としては「え?なんでそんな評価になるわけ?私、頑張ってるのに…」という不満に繋がる可能性があると思います。

昇給が実際に行われているのかチェック

「昇給あり」という条件になっているのにも関わらず、実際に入職してみたら「話が違うじゃない…」ということもあり得るのではないでしょうか。

そんなことにならないように、採用面接で「実際にどの程度の昇給があるのか」といった確認や、既に勤務している産業医に「実際のところ、どのぐらい昇給していますか?」と質問するのも手だと思います。

「昇給」でチェックすべきポイント

以上をまとめますと、

・昇給の「ある/なし」の確認

・昇給の条件のチェック(医師経験年数か、業績型の評価か)

・実際に昇給しているのかチェック(採用面接や、見学で既に勤務している産業医に聞く)

というところを少なくともチェックすべきかと思います。ただ、なかなか突っ込んだところを聞きづらい、チェックしづらいということでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアの転職エージェントに代わりに聞いてもらう、交渉してもらうというのも手だと思いますので、ご相談されてはいかがでしょうか。

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