専攻医での研修期間中に産業医となる上で注意したいポイント【産業医転職】

私も新専門医制度が始まる前、後期研修中に産業医となったわけですが、同様に現在専攻医での研修中、産業医になることを検討されているドクターもおられると思われます。

その理由は、人それぞれだとは思いますが、「もう臨床医を続けていくのは…」といった方や、「産業医にどうしてもなりたい、やってみたい」といった方など、少々、事情が異なるのではないでしょうか。

今回はそんな、専攻医での研修期間中、産業医となる上で注意したいポイントについて書いてみたいと思います。

臨床医に戻る可能性がある場合でしておきたい準備

私自身もそうでしたが、いずれ臨床医に戻る可能性も少ないながらありました。その時には、後期研修医に再び戻るということを考え、退職時に専門医試験で必要となる症例レポートなどはとっておりました。

同じ病院に戻るということはやはり考えづらいため、そうした症例を参照しにいくのが難しくなることが考えられたため、退職時に資料を揃えておきました。もし「臨床医に戻る」という可能性が少しでもありましたら、退職前にご用意いただいた方がよろしいかと思われます。

実際のところ私はもう戻るつもりはなく、すでに処分しましたが、念のため準備だけはしてくことをオススメしたいと思います。

退職・転職するためのスケジューリング・準備

転職活動は、当然のことながら周囲には内密にした上で進めていくことになると思われますが、その中で、「いつ、どうやって認定産業医資格のための単位を集めていくか」「転職活動でいつ頃までに内定をもらえるようにするか」といったことはまず考える必要があると思われます。

また、内定がもらえた段階で、おそらく1ヶ月程度の退職までの猶予があることがあると思いますが、スムーズに引き継ぎを行えるよう、少し前から準備を始めておくとよろしいと思われます。

退職・転職するためのスケジューリングや準備は、慣れないとなかなか難しいところがありますが、前もって進めておくことを心がけましょう。

なお、産業医求人を自分で探して応募するというのは、かなり難しいです。ですので、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や「エムスリーキャリア」といった人材紹介会社経由で紹介してもらうことをオススメします。求人先との交渉も代行してくれたり、面接対策についても色々と教えてくれたり、求人先にプッシュしてくれたりと、色々と助けになってくれますよ。

医長に退職の意思を伝える際の注意点

退職は民法の規定上、2週間前までに伝えることで可能とはされていますが、就業規則で「30日前までに」などと規定されていることもあります。民法の方が優先されますが、やはりできるだけ早めに医長へは話をすることを心がけましょう。

また、内定をすでに得ているとしても、「考え直した方がいい」「産業医なんか、上手くいくわけない」などと医長から説得される可能性もあるため、揺らがないように、「産業医になる」と意思を固めてから話をしにいくようにしましょう。

退職で心がけたいのは、「立つ鳥跡を濁さず」です。ケンカ別れは最悪ですので、口論となってしまうようなことは避けましょう。

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