私も臨床医時代、当直中に「勾留中の男性が体調不良で、診てもらえませんか?」という問い合わせがあったり、あるいは「尿検査を拒否しているので、採尿をお願いできませんか?」という依頼があったりしました。
一方で、中には患者さんの「○○についての情報を教えて欲しいのですが」といったことを電話で聞いてくる警察官もおられるようです。そのような時、どうすればいいのかということが某医師掲示板で話題になっていました。
対応としては、
・電話では、本当に警察官かどうかの確認がとれないので当然ながら開示できない。
・情報開示依頼の書類提出を求める。
・院内ルール、マニュアルに則って対応する。
ということが望ましいのではとコメントされていました。
一方で、「警察です。そちらの○○という患者さんの診察券を拾いました。本人に連絡したいので連絡先を教えてもらえませんか?」という連絡があり、怪しいと思った医師が「では、電話折り返します」と応じて警察署に電話したところ、「そのような警察官はいない」と判明したということもあったようです。
なんともゾッとする話です。警察官を名乗る不審人物もいるので、やはり電話は注意すべきということでしょうね。
ですので、「警察官の本人確認のために、折り返して確認する」ということも心がけた方がいいという意見もありました。
少なくとも「電話だけで対応する」というのは望ましくなく、対面、さらに言えば情報開示を求める書類の提示を求めるようにすべきであるということが言えそうですね。