転職する際、あらゆる場面で「あなた」という人間の価値が値踏みされます。たとえば、求人先に応募を行う際、まず書類で「どんな大学を出てるのか」「どんな実績を残してきたのか」など、履歴書に書かれた部分だけでも、様々な角度から見られるわけです。
さらに、面接の場面になれば、その質疑応答の中でも、「あなた」という人間性や考えといったものが丸裸にされていくわけですね。
転職という場では、「あなた」の価値を最大限に売り込む必要があります。雇う側は、「この人は給料に見合う働き、もしくはそれ以上の働きをしてくれそう」と思うことで雇用するわけで、「この人は、給料に見合う価値がない」と判断されれば、雇ってもらえないということは自明ですね。
そこで、「あなた」の価値を最大限に売り込むために、自分に問いかけてもらいたい質問があります。それは、以下のような2つの質問です。
1) 同年代の人と比べて、あなたの強みはなんですか?
まずは、同年代の人と比べて、あなたにとっての強みは何なのかを考えてみましょう。具体的には、「私はこの技術ならば自信がある」「こうした研究を続けてきました」「この疾患の症例経験数は多いです」といったことが挙げられるでしょう。
ただ、こうしたことを羅列するだけではダメです。「病院の人事担当者はここを見ている!医師が採用面接を受ける際にチェックすべき4つのポイント」にも書きましたが、あくまでも、病院が欲しがっている人物像に沿って、自分の売りをアピールする必要があります。
部長職級の求人への応募であれば、単に症例数や専門医の資格を誇るのではなく、しっかりとマネジメントや病棟管理の経験について語れなければダメだということですね。
2) あなたは、求人先でどんな価値を提供できますか?
次に、自分の仕事や役職が、果たして病院などに対し、どのような価値を提供できるのかを問いかけましょう。「自分は何ができるのか」を1)の問いかけで確認した後、その自分の能力で、どのようなことができるのか、考えてみるということですね。
この問いかけにより、病院側に視点が移るので、自分をより客観的に見ることができると思います。その中で、「応募した求人先の病院では、どのような人材を欲しがっているんだろう?それに自分が応えることができるだろうか?」といったことも考える機会になるのではないでしょうか。
以上です。
転職活動は、今までの振り返りや、この先、自分がどのようなことをしていきたいのかを考え、今までの自分を見直す良いチャンスとも言えます。自分への問いかけの中で、色々と思案することで、さらに自分を成長させることもできると思います。
ですが、悩んでしまい、考えがなかなかまとまらない、ということもあるかも知れません。そんな時には、「リクルートドクターズキャリア[PR]」「エムスリーキャリア」などのエージェントに相談することで、考えを一歩先に前進させることができるかもしれませんので、頼ってみてはいかがでしょうか。