おそらく勤務医として働いていますと、自分の年収は「多分、相場ぐらいでしょ」と思われているかもしれません。
しかしながら、「その根拠は?」と質問された場合、「だって、周囲や同期はみんなこんなものだし」といったことなのではないでしょうか。
実際、科やキャリアごとの平均年収などが記事になっていたりしますが、それもあくまで匿名のアンケートに基づくデータだったり、あるいは実際はバラつきの大きな平均値だったりするかもしれません。「実際のところ、それは相場なのか?」ということは分からなかったりします。
それを顕著に実感できるのが、転職エージェントに相談したり、あるいは求人票を見たりする時ではないでしょうか。希望条件に基づく求人票を見て、友人たちに聞いた年収額よりも低かったり、あるいは高かったりして、そこで「相場ってこれぐらいなんだ」と分かるのではないでしょうか。
「年収の相場」を決定するファクターとしては、
・大学病院の年収 < 民間の病院・施設の年収 ・都市部の病院・施設の年収 < 郊外・地方の病院・施設の年収 ・勤務日数、当直やオンコール回数、外来や病床の担当患者数など があり、これだけでも大きな幅になるのではないかと思われます。逆に言えば、こうしたファクトターを踏まえて「収入up」を目指すこともできるわけです。 ですので、「通勤エリアを広げる」「当直・オンコール日数を増やす」「今より少し外来が忙しくなってもいいから」といったことで、収入upを交渉することもできる可能性があります。 ただ、こうした「求人票に載らない部分」での交渉は自分では難しいでしょうし、収入についておおっぴらに交渉するのは躊躇われる、という方もおられるでしょう。そんな時は、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに交渉を代理で行ってもらうのも手ではないでしょうか。