10年ほど前、私も後期研修医時代に「接遇マナー」の講習会を受講したことがあります。もちろん義務であり、病院が呼んだ元CAさんのマナー講師のお話を伺ったと思います。
もちろん接遇は大事ですし、社会人としてのマナーも重要だと今になって理解しておりますが、当時は「そんなことより早く帰らせてよ」としか思っていなかったと思います。
やはり患者さんに「診てやっている」という誤った意識を持っていたり、「イヤなら他に行ってよ」といった考えを持っていたりしますと、接遇を意識したりすることができないのかな、と思います。
結局のところ、一部の医師にとって医療は殿様商売になってしまっていて、「病院の利益のために」接遇や社会人としてのマナーがしっかり意識されていないことが問題だったと思います。この点、一般企業とは大きく異なっているのではないでしょうか。
ただ、最近はコロナ禍で変わりつつあります。転職やアルバイトでも売り手市場だったのが逆転し、さらには採用側も「人柄重視・接遇重視」といった意向が強くなっています。
つまりは、職を得るのに接遇が大切といった流れになっており、医師の側も「接遇、社会人としてのマナーを重視せねば」と身をもって感じているのではないでしょうか。逆に言えば、転職をしたりバイト探しをする上で、接遇などをしっかりと見直すことは採用側のニーズをしっかりと満たし、採用されやすくすることができるとも言えると思います。
ただ、自分ではなかなか「接遇・マナーがなっていない」とは気づけないものです。リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントに相談し、チェックしてもらうのが私としてはオススメだと思っております。