「臨床医から産業医へ転身したい」時に求人選びで確認しておきたい3つのポイント【医師転職】

認定産業医の資格も取得し、「さぁ、これから産業医になるぞ」という段になりますと、今度は求人とのにらめっこが始まります。

ただ、転職自体が初めてということになりますと、まずここでつまづくことになります。「え?どこをどう見たらいいの?」「求人を複数比較していたら、もう訳分からなくなっちゃったよ…」という状態に陥ってしまうわけです。

もちろん、転職を複数回しておりますと、見慣れてきて自分に合っているか否かが分かってくるわけですが、やはり初めてとなるとそうはいきません。

ですので、今回は「求人選び」でどこを確認したらいいのか、ということについて書いてみたいと思います。

会社の業種・社員数・産業保健スタッフ体制をまず見る

まずは、「会社の業種」をチェックしましょう。たとえば性産業などですと、工場を抱えていることが多く、未経験の産業医にはややハードルが高い印象です。そこで言うと、デスクワーカー中心の企業ですと、未経験でも入っていきやすいと思われます。

次に社員数ですが、常勤産業医を置くということになりますと、基本的に1000人以上ということになります(安衛則の定める特定業務の企業ですと、500人以上ということになります)。

さらに、従業員数3001人以上の規模ですと、産業医は2人以上ということになります。また、それだけの規模ということになりますと、基本的には保健師も常駐しており、産業保健スタッフがどの程度いるところなのかも把握しておいた方がいいと思います。

私見ですが、やはり他の産業医や保健師がいた方が、学びは多いと思います。ですので、最初の内は産業医が複数名いる企業を選ぶべきですし、そのようなところですと「未経験者可」としているところも多いですのでオススメです。

労働条件について

労働条件も重要です。年収、勤務日数・勤務時間、社会保険の有無などはしっかりとチェックしましょう。

特に、勤務日数は非常勤バイトをすることを前提としている先生はしっかり確認したいところです。ただ、勤務日数が週4日であっても、「バイト禁止」としている企業もあり、ぜひ確認しておきたいところです。

また、週4日以上の勤務であれば基本的には問題ないでしょうが、「週3日勤務」などの企業ですと「社会保険ないですよ。ご自分で医師会の保険や、国民保険に入ってくださいね」というところもあり、注意が必要です。

あと、交通費支給をするかどうかというところも、遠方からの通勤、出張が多い企業ですと交通費がかさんで大変になる可能性もあり、しっかり確認したいところです。

契約更新の難易度

産業医は、基本的に「1年ごとの契約更新」が待ち構えている嘱託契約のところがほとんどです。ですので、「契約更新がなされるかどうか」というのが産業医としても気になるところです。

これは、入職して実際に契約更新を経験しないと分からないところですが、「毎年のようにコロコロと産業医が入れ替わっている」ところですと、産業医への評価が辛く、更新の難易度が高い可能性があります。ですので、この点はチェックしておいた方がいいと思います。

ただ、こうした点は採用面接などでは聞きづらいところですので、できればリクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどに応募して、転職エージェントに代わりに調べてもらう方が私としてはオススメだと思います。

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