同僚医師に対する「不公平」ということばかりに囚われてストレスを感じ続けるのは不幸という話【医師転職】

私が後期研修医時代、年の近い先輩医師や同僚医師よりも受け持ち患者が多かったり、「入院患者を頼むよ」と言われるケース、あるいはほかの医師の当直・オンコールの穴埋めを依頼されたりすることも多かったように思います。

これらのことに対して、「不公平」だとか、あるいは「あの先輩医師は大学からの派遣から優遇されている」と思ってしまっていました。

結果、その「不公平」感という魔物に取り憑かれるようにして不満をため続け、上司への不信感を募らせていってしまったように思います。それで当直などの影響もあって不眠症状、抑うつ症状が増悪していき、退職へと繋がってしまいました。

ですが、産業医になった今、管理職の大変さも分かります。その観点から当時を振り返ると、先輩医師も大学からやってきてまもなくであり、職場の環境に慣れていなくて多くの受け持ち患者を持つのは難しかったのかもしれません。

また、同僚医師も女性、しかも新婚まもないということもあって上司は遠慮していたのかな、とも思います。結果として私に受け持ち患者を増やす、当直の穴埋めを頼む回数が増える…というのは、当然の帰結だったのかもしれません。

ですが、一度「不公平だ」と思い始めてしまうと、そのことに苛立ちやストレスを溜め続けてしまう可能性があります。ですので、一度は上司の立場に立って考えてみる、客観的に職場の状況を見直してみるということも必要なのかな、と思います。

一方で、それで自分の業務負担が増え続けてしまい、「それを甘んじて受けろ」とは言いません。時にはNOと言うことも必要ですし、言った結果、改善されないようであるならば、その時はやはり転職を考えるのもよろしいのではないでしょうか。

もし現在、転職活動中ということでしたら、次の転職では失敗しないよう、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントにご相談いただき、職場の人間関係、業務負担などについても質問してみることをおすすめしたいと思います。

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