「辛い思いに耐えること=労働」と思い込んでいた私の経験談【医師転職】

私は初期研修医・後期研修医時代、月曜がくることが楽しみだったことなどはただの一度もなく、特に病院を辞める間際は「このまま寝て、目が覚めなかったらいいのに…」とすら思っていました。

ただ当時、「この辛い思いに耐え続けた先に、何らかのいいことがあるんだ」と思い込んでいましたし、専門医資格を取得し、開業したらバラ色の未来が待っていると本気で信じていました。

しかし今になって思えば、開業したからと言って全てが万々歳、上手くいくとも限りませんし、むしろ管理業務や医師会とも上手くやっていく必要などがあり、勤務医当時よりも気苦労が増えていたかもしれませんね。

おそらく初期・後期研修医時代は「辛い思いに耐えること=労働」と思い込んでいましたし、心身ともに辛い思いをして耐えることが研修なのだと信じていたように思います。ここまでくるとちょっと宗教じみてるな、とすら自嘲気味に思います。

後期研修医時代、当直・オンコール、土日勤務に救急対応日などがあり、アップアップという状態だったのではないかと思います。もちろん、他の後期研修医に比べれば全然楽な方だったのかもしれませんが、自分なりには限界状態だったのだと思います。

このように精神的に負荷が高い状態ですと、やはり物事は近視眼的にしか見られないように思います。それが退職、産業医への転職を経て「当直・オンコール・土日勤務なしの週5日勤務」から「週4勤務」と、次第に仕事との距離感を十分にとれるようになった現在、「辛い思いに耐えること=労働」ではなく、自分がどのような立場にあって、どのようなことを求められているのか、ある程度は俯瞰的な視点で物事を見られるようになったように思います。

「辛い思い」ばかりが仕事であると考え、それに耐え忍ぶ日々というのはやはり限界があると思います。そのようなことを感じるようであれば、やはり「仕事との距離感」を上手くとってみる必要があるでしょうし、そうするために転職というものがあるようにも思います。

ただ、現在と同様の条件での転職ではあまり意味がないと思います。もしどのような条件での転職が効果的なのか、迷ってしまっているということでしたら、リクルートドクターズキャリア[PR]や、エムスリーキャリアなどの転職エージェントにご相談なさってみてはいかがでしょうか。

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