毎年10月頃、研修プログラム別マッチング結果の発表があり、その後、多くは翌年4月に研修会しとなります。しかしながら、開始後、「こんなはずでは…」と思い始める研修医の方々や、体調不良、または病院側の都合で研修継続が困難になることがあります。
そうした場合、研修を中断し、再研修先を探すといった方法があります。当然、フルマッチングしているような病院では、初期臨床研修を受ける事はできませんが、10月以後にも、定員割れしている病院は少なからずあります。
そうした病院に問い合わせると、初期研修を再開できるケースがあります。そこで、研修再開するための3つのコツについて、以下に記してみたいと思います。
1) 研修中断の理由を明確に
病院の人事担当者の方にコンタクトをとり、面接を受けるといったことになった場合、必ず訊かれると考えられるのが、「研修中断の理由」です。それがあまりにも自分勝手な理由であったり、人事担当者が眉をひそめるようなものですと、再開は困難です。
「説明を受けた時点での研修内容とは異なり、このままでは希望の研修が行える可能性が低いと判断したため」「希望する科での研修ができなくなってしまった」などといった、前向きな理由であったり、「病気のため」「妊娠・出産のため」など、正当と考えられる理由をすぐに答えられる必要があると思います。
2) 中断証明書を用意
もし新たな研修先で内定がもらえた場合、現在の研修先で作成された中断証明書を用意する必要があります。また、病院間の手続きも少なからず必要となります。
こうした事務手続きが必要であるということは認識しておき、もし次の研修先が決まらずに辞めるということになった場合、あらかじめ中断証明書を用意してもらうといいかもしれませんね。
3) 同じ轍は踏まない
一度は中断することになった研修ですので、次は同じような失敗を繰り返さないようにしましょう。
たとえば、あまりの激務にドロップアウトした場合であれば、比較的、ゆるやかな条件で働けるようなところを病院探しの選定条件にするべきと考えられます。また、上司などとの人間関係のトラブルが問題でしたら、ご自分にも非がなかったかなど、振り返って考えてみる必要があると思います。
以上です。
研修先を選ぶ場合、「民間医局」のレジナビなどがオススメであり、病院の条件をしっかりと精査・比較してみましょう。