臨床医が「土日祝日も病棟に顔を出す」ことが美徳とされることへの疑問【医師転職】

もう10年以上前になりますが、私が初期研修医だった頃も「土日、少なくともどちらか一日は病棟に顔を出すように」と暗黙の了解となっていました。後期研修医になっても、やはり「土日、少なくとも半日は病棟にいる」ということが当然とされていました。

もちろん、その分の時間外手当は出ていましたが、受け持ち患者の回診を行い、カルテを書き、他のドクターが不在のためナースに言われて代わりに処方を行う…といったことを行って帰宅していました。

こうしたことが当然とされ、さらには上級医もやっていたため、なかなか「土日祝日、完全にフリー」というわけにはいきませんでした。結構な回数、オンコール、土日の当直もあり、休日、どこかに出かけるといったこともあまりありませんでした。

ですが、「何がなんでも土日の内、出勤しなければならない」という必然性はなかったように思います。ただ、なんとなくの義務感で出勤していたということがほとんどだったように思います。「そういう空気」がなんとなく漂っており、従わざるを得なかったように思います。

そうした生活から離れ、産業医として勤務する現在、「土日祝日に出勤」ということはありません。そうした日は本来「休日」であり、出勤する日ではないわけです。

もしこうした「空気」や「暗黙の了解」に息苦しさを感じるようでしたら、「土日祝日休み」を実現させるための転職を検討してみてはいかがでしょうか。産業医ということでもなく、臨床を続けながらも入職時の条件で「土日祝日休み」といったことや、「当直なし」といったことが可能な求人もあります。

ただ、自分ではなかなか探すのは難しかったり、交渉しづらかったりしますので、「リクルートドクターズキャリア[PR]」や、「エムスリーキャリア」などの転職エージェントにご相談いただいてはいかがでしょうか。

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