管理職は「売り言葉に買い言葉」にご注意をーその言葉、録音されているかもしれませんよ【産業医の面談室から】

心療内科に受診後、「うつ病と診断された」とのことで面談を希望された30代後半の男性が来られました。その男性は、「上司にパワハラを受けている」とのことで、そのことがきっかけでうつ病を発症したとしきりに訴えておられました。

経過を一通り聞く内に、「先生、これを聞いて欲しいんですけど」と言われて、スマホのボイスレコーダー機能で録音した音声を聞くと、その上司との会話が録音されていました。他にも、メール内容やメモ書きなど、全て写真で撮影されていました。

しかし、話の中で、この男性社員も勤務態度に問題があったり、ミスを度々繰り返したりと、非があるのが垣間見えてきました。上司もこうしたことを度々注意している内に、ヒートアップしてつい、「お前のような奴は要らないんだよ」などと冷たく言い放ち、その言葉をばっちり録音されてしまっていた、という次第です。

とりあえずのところ本人も休業を希望していたので、その意見書を書きつつ、内容を人事チームに報告し、相談することにしました。今後、人事および上司と連携をとりつつ対処に当たるつもりです。

ただ、こうしたことは珍しくないところが怖いところです。以前にも数件、こうした録音された発言を聞いたことがありました。その以前のケースであっても、やはりその社員自体に問題がないかと言われれば、それは違うと思います。

ただ、その社員自体の問題と、注意が度重なり、さらには売り言葉に買い言葉でヒートアップした末につい行き過ぎた発言があると、録音されてしまい、パワハラ扱いされてしまう可能性があります。

やはり管理職の方、部下を注意する際にも、某芸能事務所社長の言葉ではありませんが、「テープ回してへんやろな」と心の中で思ってから発言した方がよろしいかと思われます。

もしこのような面談などに興味があり、産業医になってみたい、と思われる先生方がおられましたら、

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